羽田空港に「冷房ないのにやけに涼しい搭乗橋」追加実装へ 「通常より室温5度下がる」仕組みは?

これは助かる…!

表面温度が10度下がる?

 羽田空港を運営する日本空港ビルデングは、羽田空港第2ターミナルに2025年に新設される北側サテライト本館接続施設に、放射冷却素材「Radi-Cool(ラディクール)」の塗料を施工した搭乗橋を5基導入すると発表しました。

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羽田空港第2ターミナル「サテライト」(乗りものニュース編集部撮影)。

「Radi-Cool」は太陽光を反射し、自然現象の放射冷却を用いて室内の熱も放射することで、エネルギーを使わず室温を下げられる製品です。この素材の採用で、橋の表面温度が10度下がり、その結果、橋内の室温が下がるというメカニズムとなっているそうです。

 日本空港ビルデングや担当者は過去の取材に対し、この橋内の室温は「通常のものより5度ほど低下するデータがある」としているほか、2022年度から秋田空港内に放射冷却フィルム「Radi-Cool」を施工し、未施工箇所との温度比較による効果検証を行った結果、最大でマイナス7.4度の高い効果を得たということです。

 今回「Radi-Cool」が採用される搭乗橋はフィルムタイプのもの。羽田空港のPBBで「Radi-Cool」塗料を用いた施工は初となります。同社は「施設を利用されるお客さまのさらなる快適性向上および空調負荷の省エネ対策に寄与してまいります」としています。

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