追加「逆走対策」の内容とは? 相次いだ栃木の高速道路 “最悪の事故”受け
本当に悲しい事故でした。
“最悪の逆走事故”の翌日も逆走 どう対策?
NEXCO東日本 宇都宮管理事務所と加須管理事務所は2024年9月9日、栃木県警や栃木県道路公社とともに逆走対策会議を開催。県内で相次いだ高速道路の逆走事故を受け、これまでとこれからの対策を話し合いました。
栃木県内の東北道では8月15日、逆走車との正面衝突事故が発生し、正しい方向を走っていた乗用車に乗っていた4人が死傷。両親は死亡し、幼い子ども2人が重症という痛ましい結果になりました。その翌日にも県内の別の区間で、逆走乗用車とバイクの衝突事故が発生しています。
会議では、栃木県内におけるこれまでの逆走防止対策の実施状況を確認。2014年から順次行われてきた物理的・視覚的な逆走防止対策は栃木県内においては完了していました。さらに事故多発を受けて、各種マスコミなどを通じ、逆走防止の啓発を強化しているといいます。
追加の対策も実施します。
8月15日の事故現場に近い黒磯板室IC-那須IC間の本線には、逆走の注意喚起表示がある眩光防止板を設置。これは中央分離帯に連続的に立てられる板で、逆走車からは「逆 走 中 !」と読めるものです。過去には、これにより逆走事案が年間10.6件から1.8件まで減少したところもあるといいます。あわせて、本線の進行方向を示す路面の矢印表示も施工するといいます。
さらに、下り線の黒磯板室ICを過ぎたところで、「目的ICを通り過ぎたら」「次のICでお申し出を」と書かれた“特別転回”制度の案内看板を追加設置するといいます。
また2024年度以降、車両のカーナビやスマホへ直接的に警告を表示するシステムについて公募を実施する予定だそうです。
09/10 18:42
乗りものニュース