ウクライナ“新型装甲車”を配備開始「もはや原型がない!」70年近く前の旧式装甲車を大幅リニューアル

え、新車じゃなくて改修車!?

前より燃えなくなりました?

 ウクライナ国防省は2024年9月2日、国産装甲兵員輸送車「コルンジイ」の軍への配備を承認しました。

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「コルンジイ」のベース車両になったBTR-60装甲兵員輸送車(画像:ロシア国防省)。

 同装甲車は1959年から生産が開始された旧ソ連時代の兵員輸送車であるBTR-60に大幅な近代改修を加えたもので、車体の装甲を高品質のフィンランド製鋼鉄製で覆い直し、重量を増加せずに車両の防弾性能を向上させているとのことです。正面装甲は10mの距離からの大口径機関銃の攻撃にも耐えるとのことです。

 車体底部には、特殊な対地雷シートを装備し、乗員はTNT火薬6kg相当の爆発に耐えられます。

 さらに、同装甲車最大の問題だったガソリンエンジンに関しても、最新型のディーゼルエンジンに換装されました。これによりガソリンより燃えにくい軽油を使えるうえに、最高速度も80km/hと換装前とかわりません。

 車内の装備も、最新式の電子機器、監視カメラ、空調システムなどを追加。車体のレイアウトの変更も行われており、後部から行われる兵員の乗車や降車の利便性も向上しています。

 ウクライナ国防省は同装甲車に関して「兵員輸送車、衛生・救急車、修理・救急車、指揮・スタッフ車、自走迫撃砲車など複数のバリエーションで生産が可能」としています。

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