自衛隊の新たな「巨大拠点」イメージ明らかに! “広大な製鉄所跡地”が激変か 戦艦大和ゆかりの地
艦艇も配備されるそう。
呉の「多機能な複合防衛拠点」ゾーニング案が初公開
広島県呉市は2024年9月6日、日本製鉄 瀬戸内製鉄所呉地区の跡地に防衛省が整備を想定している「多機能な複合防衛拠点」のゾーニング案を明らかにしました。
日本製鉄 瀬戸内製鉄所呉地区は、戦艦大和を建造した呉海軍工廠の跡地に1951年に建設されましたが、2023年秋に操業を停止し、地域経済や雇用への影響が懸念されています。
防衛省は、跡地に「多機能な複合防衛拠点」を整備する意向を表明。日本製鉄との間で、跡地の一括購入に向けた交渉を進めています。来年度予算の概算要求には、施設配置の基本検討や、測量などに必要な費用として5億円を新規計上しました。
今回明らかになったゾーニング案では、岸壁などを活用した港湾機能エリア、装備品などの維持整備・製造基盤エリア、防災拠点エリア(ヘリポートや物資の集積場など)および部隊の活動基盤エリア(艦艇の配備、訓練場など)を配置する方針が示されました。装備品などの維持整備・製造基盤エリアには、民間企業を誘致することも想定されています。
呉市は防衛省に対して、勤務する自衛隊員の増加、研究開発拠点の整備、火薬庫を主要施設としないこと、海上自衛隊・呉教育隊の敷地内への移転などを求めています。
なお、防衛省はゾーニング案について、現時点でのイメージであり、今後の検討状況で変更もあり得るとしています。
09/07 06:12
乗りものニュース