「名ばかり駅」福島の山奥に誕生へ… 野岩鉄道から尾瀬への“足”消滅 新たな「実質・尾瀬口」は?

会津バスの路線が再編されます。

会津バスが路線再編

 大学が移転した都立大学駅(東京都目黒区)や、閉園により駅名だけが残った向ヶ丘遊園駅(川崎市多摩区)やスペースワールド駅(北九州市八幡東区)など、全国には名実にギャップのある「名ばかり駅」がいくつか存在しますが、また一つ、増えることになりそうです。
 
 福島県会津若松市に本社を置く会津乗合自動車(会津バス)は2024年8月30日、路線バスの檜枝岐(ひのえまた)線と内川線を一つの路線に統合すると発表しました。

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会津高原尾瀬口行きの列車(画像:写真AC)。

 現在の檜枝岐線は、野岩鉄道と会津鉄道の会津高原尾瀬口駅(福島県南会津町)から内山を経由し、檜枝岐村や尾瀬方面を結ぶ路線で、本数は区間便を除き1日4往復。内川線は、会津鉄道の会津田島駅(同)から山口を経由して内川までを結ぶ路で、1日2往復がそれぞれ運行されています。

 10月1日にはこの2路線が統合され、新たな檜枝岐線として会津田島駅~山口~内川~檜枝岐・尾瀬を結ぶ路線に生まれ変わります。

 ただし一方で、この路線統合により会津高原尾瀬口駅~内川間などは廃止され、会津高原尾瀬口駅から尾瀬方面へ向かう路線バスが消滅します。

 つまり、会津高原尾瀬口駅は「尾瀬口」なのに尾瀬へ行けない駅に。野岩鉄道は「バス路線の再編に伴い尾瀬方面のバスは会津田島駅発着となります」「10月1日以降は、会津高原尾瀬口駅からのバスはございません」と案内しています。

 SNSでは「もはや会津滝ノ原でいいのでは」「会津高原駅に戻していいんじゃね?」と旧駅名への再改称を提案する声や、「路線バス再編はびっくりだ…」「山のアクセス、どんどん悪くなるなぁ」など、驚きや残念がる声も上がっています。

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