「ホームドアつけます」西武の整備計画に“追加”された駅とは? 現在はターミナル駅のみ

「市内初」になります。

2030年度までに23駅への設置目指す

 西武鉄道は2024年8月26日、鉄道駅バリアフリーに関する整備計画を発表し、その中で東京都内の駅におけるホームドアの現状と今後の整備計画について明らかにしました。

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西武池袋線の運行車両(画像:写真AC)。

 現在、西武鉄道の都内区間では、1日の利用客数が10万人以上の駅のうち、池袋駅(2~6番ホーム) 、練馬駅(全ホーム)、西武新宿駅(全ホーム)、高田馬場駅(全ホーム)、国分寺駅(全ホーム)にホームドアを設置しています。一方、1日の利用客数が10万人未満の56駅には、全駅全線においてホームドアが未整備となってます。

 ホームドアが未整備となっている駅があることについて、西武鉄道は「ホーム形状や構造、狭隘箇所があることから、お客さまの安全な動線を確保できず、ホームドア整備が困難な駅がある」と説明しています。
 
 そこで、各駅の特性も考慮しながら優先する駅を選び、利用者数10万人未満駅にもホームドアの整備を進めています。具体的には、東京都内および埼玉県内も含めた同社全線91駅236番線のうち、2030年度までに23駅62番線への整備を目標にするとのこと。

 今回、新たに整備予定に加えられたのは池袋線の保谷駅です。西東京市の駅では初の設置となる見込み。同駅近傍には公共施設や教育施設などが立地していることに加え、列車の運転本数が多いこと、当駅止まりの列車が多数あること、後続列車を待つ利用客がホーム上に滞留しやすいこと、島式ホームとなっている1・2番ホームで転落の可能性が高いことなどを理由に、整備の必要性が認められたとのことです。

 保谷駅へのホームドア整備は、2024年度から2027年度にかけて実施される予定です。

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