陸自の新装備ついに正式名称が決定! ただ決まったのは2車種だけ 配備先は?

16式機動戦闘車の派生型。

2024年に採用されたばかり

 防衛省は2024年8月30日、2025(令和7)年度予算の概算要求を発表しました。そのなかで陸上自衛隊向けの新装備として218億円で18両の調達が明記されていたのが「24式装輪装甲戦闘車」です。

 24式装輪装甲戦闘車は従来、「共通戦術装輪車(歩兵戦闘車)」と呼ばれていたものです。同車はすでに2024(令和6)年度予算で24両の調達が盛り込まれていますが、このときは「24式装輪装甲戦闘車」などとは呼ばれていませんでした。

「24式」と付与されている点からわかる通り、2024年度に採用された装備のため、昨年に国会で予算承認されたときには、まだ名称が定まっていなかった模様です。

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2023年9月に九州で撮影された共通戦術装輪車(歩兵戦闘車)。このたび「24式装輪装甲戦闘車」と正式な名称が公開された(伊藤洋平撮影)。

 なお、同様に2024(令和6)年度予算で8両の調達が決まっている「共通戦術装輪車(機動迫撃砲)」については、「24式機動120mm迫撃砲」という名称で今回の概算要求でも8両、83億円が盛り込まれていました。

 また、共通戦術装輪車の別の派生型である「偵察戦闘型」については、2024年度予算では調達の明記がありませんでしたが、このたびの概算要求では「共通戦術装輪車(偵察戦闘型)」として6両、90億円が盛り込まれています。

 ただ、この偵察戦闘型については、○○式という書き方ではないため、来年度以降に名称が決定すると考えられます。

 24式装輪装甲戦闘車、24式機動120mm迫撃砲とも、全国に配備されている16式機動戦闘車のコンポーネントを流用して開発された、いわゆるファミリー車で、全国に6つ編成されている即応機動連隊に優先的に配備される模様です。

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