長野電鉄「本数維持できず」特急半減へ “慢性的な事情”で長期運休 その間は全車自由席に

長野電鉄の特急列車の半数が、3か月にわたり運休します。

観光列車も影響

 長野電鉄は2024年8月9日、特急列車の半数を9月から12月にかけて運休すると発表しました。

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1000系電車「ゆけむり」(画像:長野電鉄)。

 運休する列車は、特急列車1日20本のうち次の計10本。

●下り:長野→湯田中方面
・須坂09時09分発→湯田中09時37分着
・長野11時33分発→湯田中12時18分着
・長野14時27分発→湯田中15時12分着
・長野15時32分発→湯田中16時17分着
・長野18時00分発→信州中野18時38分着

●上り:湯田中→長野方面
・湯田中09時54分発→長野10時42分着
・湯田中12時31分発→長野13時17分着
・湯田中15時34分発→長野16時19分着
・湯田中16時45分発→長野17時34分着
・信州中野18時58分発→須坂19時14分着

 運休期間は、9月11日から12月10日までです。

 期間中に運転する特急列車は、平日は2100系電車「スノーモンキー」、土休日は1000系電車「ゆけむり」が使われます。期間中の座席は、「スノーモンキー」の個室を除き全車自由席です。

 特急列車の長期運休について長野電鉄は、「鉄道運転士の退職に伴う慢性的な人員不足が続く中、中途採用および新規運転士の養成を行いながら補充してまいりましたが、現在の運行本数を維持することができなくなりました」と説明します。

 同社は、長野~湯田中間で特急「ゆけむり」「スノーモンキー」を運行しています。「ゆけむり」は元小田急ロマンスカーの10000形電車「HiSE」、「スノーモンキー」は特急「成田エクスプレス」などとして走っていた元JR東日本253系電車です。

 特急券は、区間に関係なく一律100円(子供50円)。また、「スノーモンキ-」の1号車(湯田中寄り)に1室だけある個室は、1200円で最大4人まで使えます。このほか、通常時に、一部の「ゆけむり」の先頭車(展望席含む)や「スノーモンキー」の1号車(湯田中寄り)は指定席となっており、指定席券(300円)が必要です。

 なお、これら特急列車に加え、車内でワインや食事を楽しめる観光列車「北信濃ワインバレー列車」が2025年1月中旬まで一部運休するほか、例年秋頃に運行している「ワイントレイン」も2024年の運行を見合わせるとしています。

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