海自航空の「縁の下の力持ち」交代か? 徳島&厚木だけのプロペラ機 後継選び開始へ
フィリピン海軍への供与が増えるかも。
フィリピン軍の哨戒機としても
防衛装備庁はこのたび、海上自衛隊で運用するTC-90練習機ならびにLC-90連絡機の後継機について、情報提供企業の募集を開始しました。
具体的には、2024年7月31日付けで公開した「次期練習機及び次期連絡機に関する情報提供企業の募集について」と題する文書によるもの。このなかで練習機(TC-90型航空機)と連絡機(LC-90型航空機)双方の後継機種に関して、その取得方法を検討するにあたり、情報提供を行う意思のある企業を募集すると明記しています。
なお、情報提供を依頼する内容は、次期練習機と次期連絡機、およびそれら当該機に装備可能な搭載装備品についてと、関連する地上教育システムについてになるとしています。
海上自衛隊が運用するTC-90とLC-90は、ともにアメリカのビーチ・エアクラフト社(現ホーカー・ビーチクラフト社)が開発した双発ターボプロップの中型ビジネス機「ビーチクラフト キングエア」を原型とする支援機です。
前者は計器飛行教育用として、1974年に初号機が引き渡しされて以降、徳島県の徳島航空基地に所在する第202教育航空隊で10機以上が集中運用されています。一方、後者は少人数の輸送や物資空輸、連絡用に導入されたもので、こちらは神奈川県の厚木航空基地に所在する第61航空隊で5機程度が運用されています。
なお、2016年から2018年にかけて中古のTC-90が5機、フィリピン海軍に無償譲渡されており、哨戒機として運用されています。
08/06 12:12
乗りものニュース