「日本で一番高い道」2年ぶり復旧 仮設道路で通行再開へ 本復旧は「標高日本一クラスのトンネル」で!?

天空の世界で繰り広げられる大工事!?

乗鞍スカイライン通行再開

 岐阜県は2024年7月19日、不通となっている県道乗鞍公園線「乗鞍スカイライン」について、8月20日(火)より片側交互による通行を再開すると発表しました。

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乗鞍スカイライン(画像:PIXTA)。

 乗鞍スカイラインは、岐阜県と長野県にまたがる乗鞍岳の道路のうち、岐阜県側の平湯峠(標高1684m)から畳平(2702m)までを結ぶ標高道路。長野県側の乗鞍エコーラインとつながっていて、エコーラインの標高2716m地点は日本の車道の最高地点です。

 2022年9月、乗鞍スカイラインは平湯峠のゲートから南へ1km強のところで大規模な崩落が発生して不通となっていましたが、仮設道路の完成の見通しがたったことから、通行が再開します。ただしこの道路、マイカー規制が敷かれていることから、通行はバス、タクシー、自転車に限定されます。

 今シーズンは8月20日から10月31日まで通行が可能(時間限定)。11月からは冬季閉鎖に入る予定です。

 なお、今回の崩落箇所は、その2年前にも崩落が起こっていることから、今後、本復旧へ向けて脆弱箇所を避ける別線トンネルが建設されます。

 このトンネルの標高は、低いところが1770m、高いところが1820mに。近くを走るNEXCO中日本が管理する安房峠道路の「安房トンネル」(標高1373m)を上回り、国内で最も高い位置にあるとされる、国道120号「金精トンネル」(栃木・群馬県境)の標高1843mに匹敵する高さとなります。本復旧は2027年度の予定です。

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