レンタカー乗れるまで2時間!? あまりに遠い「空港店」も 沖縄のレンタカーで「がっかりしない」ための10箇条
コロナを経て観光客が急増している沖縄が、今年も本格的な観光シーズンに突入。こうなると旅行者が注意すべきなのが、観光の足を担うレンタカーです。旅行を台無しにしないための、レンタカーで気を付けるべき「10のポイント」を紹介します。
「那覇空港店」の住所をよく見てね
コロナで冷え込んだ沖縄の観光客数が急増し、2023年度には800万人を超えました。その急増ぶりに「予約が取れない」との悲鳴が伝えられていたのが、観光の足となるレンタカーです。コロナ禍で大幅に減少していた在庫台数も2024年度にはかなり復活し、状況は緩和されているようです。
一方で、これまでの「薄利多売」を見直す大手事業者、さらには“一攫千金”を狙った小規模事業者の相次ぐ参入など、沖縄のレンタカー事情は日々刻々と変化しています。本格的な観光シーズンに突入したいま、以前にも増して注意すべきことが増えているといえるかもしれません。
というのも、選択肢が増えたことで利用料金に大きな差が出たり、空港に着いてから借り出すまでに想定外の時間がかかったりして、「残念な思い出」になることも少なくないからです。今回は、主に那覇空港に到着し、レンタカーを借りる際に注意すべき「10のポイント」を紹介します。
(1)複数のサイトで料金を比較する
那覇空港周辺には大手、中小含め多数のレンタカー会社があります。その多くは自社サイトに加え、オンライン旅行会社、航空会社などの「レンタカー一括検索サイト」での予約に対応しています。そのためレンタカー会社が異なる場合はもちろん、同じ会社、同じ車種クラス、同じ利用期間でも、サイトにより料金が大きく異なることがあります。旅行費用を節約したい場合は、必ず複数のサイトで比較検討しましょう。
(2)借り出し、返却の時間に工夫を
レンタカーの料金単位に「24時間までいくら、以後1日につきいくら」といった時間制をとる会社では、24時間の区切りに収まるように借り出し時間、返却時間を調整すると、利用料金を数千円単位で抑えることが可能です。とくに往路午前着、復路午前発や、往路午後着、復路午後発といった場合は、早めの返却で空港でのお買い物時間も作ることができるため、一石二鳥です。
(3)送迎の「あり/なし」に要注意
日本の空港では、営業所が徒歩圏内にないレンタカー会社は空港までの「無料送迎」が一般的ですが、那覇空港の場合は「送迎なし」という中小レンタカー会社が数多くあります。到着してあわてることのないよう、送迎の有無については予約時に確認しましょう。なお一部業者は「空港の車寄せで受け渡し可能」を謳ってますが、こうした行為は那覇空港の管理規則により禁止されています。
(4)那覇空港から遠く離れた「那覇空港店」
大手を含め「那覇空港店」を名乗っても、営業所は那覇市になく、隣の豊見城市や糸満市にあるケースも。送迎バスでの移動に少なくとも20分、渋滞すると1時間近い所要時間になります。旅行スケジュールを考える上で、要チェックです。
(5)「満車」の場合は那覇市内の営業所も確認
空港周辺の営業所で予約できなくても、那覇市内の営業所に空車がある場合があります。モノレール「ゆいレール」沿線なら、移動もスムーズ。「満車だから」とあきらめる前に、検索しましょう。
みんなでレンタカー営業所まで行っちゃだめ!?
みんなでゾロゾロ移動することが、時にアダとなるケースもあります。
(6)送迎バス乗り場は事前に確認を
空港のレンタカー送迎バス乗り場は、ターミナルビルから横断歩道を渡ったところにある車寄せを各社が分割して使い、その長さは南北に300mほどあります。そのため闇雲に乗り場を探すと時間がかかるだけでなく、暑い中で体力も消耗します。乗り場がどこにあるのかは各社のホームページや空港内の案内板で確認し、スムーズな移動を心がけましょう。
(7)ひとりで営業所に向かい時短を
到着便が集中する時間帯は、預け入れ手荷物の返却待ち、レンタカー送迎バス待ち、借り出し手続き待ちといった「待ち時間の連鎖」となり、空港到着からレンタカー営業所出発まで2時間以上かかることも。複数人での旅行ならば、預け入れ手荷物の引き取りは友人や家族に任せ、単身で手続きに向かいましょう。レンタカーで空港に戻り同行者をピックアップする時間を含めても、大幅な時短になります。
(8)国際通りの規制に注意
旅先での交通違反は思い切り気分を消沈させるもの。とくに要注意なのは那覇市街の名高い「国際通り」の交通規制です。朝のラッシュ時は西行きで、夕方のラッシュ時は東行きで一般車が進入禁止となるのですが、脇道から入る場合、補助標識を含んだ複数の規制標識が並ぶため、ひと目では理解が困難です。Googleストリートビューなどでの予習をおすすめします。
(9)ガソリンに「二重価格!?」あり
空港周辺のガソリンスタンドでは、利用ごとに次回に使える「値引きクーポン」を配布することで、地元客とレンタカー利用客との間に事実上の「二重価格」を設定しているところがあります。その価格差は、リッターあたり10円になることも。「那覇市内の給油であればOK」といったルールになっているレンタカー会社を利用する場合は、そうした価格施策をとっていないガソリンスタンドを探して利用すれば、旅行費用の節約になります。
(10)返却は時間に余裕をもたないと“詰む”?
(4)でご案内したように、レンタカー会社によっては営業所が空港から遠く離れている場合があります。返却がラッシュ時に重なると、移動時間そのものに加え、送迎バスの到着待ち時間も増加するため、混雑が予想される時間帯は「飛行機の出発時刻の3時間前に返却」を目安としてアナウンスするレンタカー会社もあるほど。返却前に立ち寄るガソリンスタンドでの給油の待ち時間も考慮し、スケジュールを設定しましょう。
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旅行先でのトラブルや、意に沿わない失敗は、気分が大きく凹んでしまうもの。これらの注意点を参考に、楽しい思い出を作ってください。
07/22 07:42
乗りものニュース