ボーイングが開発中の「世界一長~い旅客機」、実用化に向け一歩前進へ! ANAも導入予定の巨大機

主翼たためます!

全長77m

 アメリカの航空機メーカー、ボーイングは公式SNSで、同社が開発を進めている大型旅客機「777-9」が型式証明取得のための飛行試験を開始したと投稿しました。型式証明は、新型旅客機を実用化するにあたり不可欠なプロセスのひとつで、同社は「この機体を航空会社に納入するための重要なステップだ」とコメントしています。

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ボーイング777-9(画像:ボーイング)。

 777-9は「ボーイング777」をベースにサイズアップなどを図りながら、燃費効率の良いエンジンや新設計の主翼を採用するほか、コックピットや客室を最新仕様に更新した派生型「777X」シリーズのひとつです。初飛行は2020年に行われ、国内航空会社でもANA(全日空)が導入を予定しています。

 777-9の全長は77mで、実用化されれば「世界最長の胴体をもつ旅客機」になります。426の標準座席数をもつ大型モデルで、翼幅も70m超。そのため、主翼の先端が折りたたみ式となっており、地上では翼をたたむことで、現在の空港設備をそのまま利用できる機構を備えているのが特徴です。

 型式証明は、その飛行機のモデルが一定の安全基準を満たしているかどうかを、国や地域ごとに当局が審査する制度で、新型機の実用化・量産化における最大のカベのひとつです。これをクリアすることで、機体ごとにメーカーが(取得前より大幅に項目が省略された)所定の検査を実施するだけで航空会社に引き渡せるようになります。

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