「雨降るし洗車はイミなくない?」実際どうなの? 多くの人が勘違いしている“洗車に最悪のタイミング”とは

雨が多い季節は、いつ洗車するか迷うかもしれません。すぐに雨に降られて「もういいか」とも思ってしまいますが、こういう時期だからこそ細かい洗車が必要な可能性もあります。

雨が続く季節の洗車どうする?

 6月中旬から7月上旬にかけては、梅雨時期で雨も多くなります。「洗車をすると雨が降る」という言葉もあり、せっかく洗車をしたのに雨に降られるというケースも多く「雨が降るから洗車は不要」となる人もいるかもしれません。しかし雨が降るからこそ洗車が大事という話もあります。

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雨でぬれたクルマのイメージ(画像:写真AC)。

 洗車の技能に関する講習などを行う人物は、むしろ「あした降るから洗車しておく」という考えがよいと話します。なぜでしょうか。

 数日雨にさらされたクルマは、一見すると汚れが落ちているように見えます。しかし、もともとクルマに付着していた大気中の砂や鉄、PM2.5などの微細な物質が、雨により泥団子のようにまとめられ、さらに、雨で運ばれてきた大気中の汚れなどとも混ざり、眼には見えにくい汚れの塊がボディに付着しています。

 この塊は、晴れて乾くと固まり、硬くなったガンコな汚れとして残ります。こうなると、簡単には落ちず、クルマのボディを傷つけるリスクにもなってしまいます。

 だから、雨の多い時期ほどこまめに洗車することが、クルマのボディや塗料を長持ちさせる秘訣なのだそうです。汚れが泥団子状になる前に洗車すれば、乾いたときにもガンコな汚れになりにくいといいます。

 雨が降る前に洗車をしておけば、ボディの堆積物が洗われ、汚れの塊ができにくく、雨が上がった後もボディがきれいな状態を保っていられます。ただ、コーティング剤を使う場合は、時間をかけて定着し効果を発揮するものは雨で台無しになってしまうので、天気を見計らう必要があります。

 ちなみに、洗車をする天候でベストなのは曇りの日といわれます。そして最悪なのがカンカン照りの日。水の乾きが早く、水道水に含まれるカルキ分が固まってシミになる可能性があるからです。カー用品店の担当者に話を聞くと、「どうしても晴れの日に洗車する場合は、日陰で行った方がよい」とのことでした。

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