「山を消し去った区間」に続け! 海沿いクネクネ国道からの「山ぶち抜きバイパス」開通近し! “車走らせてみたら動画”が激アツ!?

これはアツい!

山を削り取って4車線化→ついに“その先”開通へ

 国土交通省 和歌山河川国道事務所が2024年6月、海南市で整備中の国道42号「冷水(しみず)拡幅/有田海南道路」について、2025年春開通区間のPRプロジェクトを始動。第一弾として、開通区間の完成イメージ動画を公式Xにて公開しました。

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国道42号「冷水拡幅」既存開通部。ここにはもともとトンネルがあった。2022年4車線化直前の様子(画像:和歌山河川国道事務所)。

「冷水拡幅/有田海南道路」は、阪和道の海南IC付近から有田市にかけての国道42号の拡幅とバイパスを建設する事業です。両市の間は国道42号や、並行するJR紀勢本線とも海沿いの崖の地形に沿ってクネクネとしたルートを取りますが、現道の内陸側に、崖を一気に貫く別線を建設します。

 海南IC付近は「冷水拡幅」として、崖を貫いていたトンネルを山ごと切り崩し2022年に0.7kmが4車線化。また「有田海南道路」末端部の有田川に架かる有田サンブリッジが2023年に開通しています。そしていよいよ2025年春には、冷水拡幅の残り0.4kmと、それに続く有田海南道路の2.9kmが開通予定です。

 これにより、国道42号の特に海沿いを走り、狭隘なトンネルが続き事故の多い区間を回避するルートが形成されます。

 冷水拡幅の開通区間は、JR紀勢本線をまたぐ橋を4車線化し、有田海南道路のトンネルへとつなぐ箇所です。「車を走らせてみたらこんな感じになりました!」と紹介された完成イメージ動画では、冷水地区の凹凸のある地形に形成された4車線道路をクルマが走り、その下を電車が往来しています。

 有田海南道路の開通区間の末端部である海南市下津町小梅・梅田地区は、山がちな地形を活用したミカンと思しき畑の中をゆく2車線のバイパスの姿が描かれています。両地域のあいだは、トンネルで結ばれます。

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