装甲車&ドローンは驚愕の数!「ロシア戦車8000両以上を撃破」ウクライナ最新の戦果を発表

亀戦車つくっても次々餌食に。

喪失戦車数は自衛隊保有数の約23倍!

 ウクライナ国防省は2024年6月21日、ロシア軍との戦いにおける最新の戦果を発表しました。

 それによると、2022年2月24日以降、およそ2年2か月あまりのあいだに戦車8001両、装甲戦闘車両1万5372両、火砲1万4106門(自走砲含む)、多連装ロケット1106門/両、ドローン1万1260機、軍用ジェット機359機、ヘリコプター326機、各種艦艇28隻、潜水艦1隻、人員53万1980人(捕虜含む)の損失をロシア軍に与えたといいます。

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撃破され炎上するロシア軍戦車(画像:ウクライナ国防省)。

 イギリスの民間研究機関、国際戦略研究所(IISS)の発表によると、ロシア軍は侵攻開始前の2022年初頭の時点で約3000両の戦車を現役配備していたとのこと。それ以外に予備保管しているものを含めると最大1万200両もの戦車を保有していたそうですが、単純計算では2年あまりの戦いで、その8割が失われたことになります。

 なお、ウクライナ国防省は今回の発表に先立ち、陸軍の第22独立機械化旅団がロシア軍の「亀戦車」を鹵獲したと発表。その写真も公開しています。
 
「亀戦車」は、戦場で猛威を振るう自爆ドローンなどの対策として、車体の大部分を追加装甲で覆ったロシア軍の戦車です。4月頃に前線で初めて確認され、異様な外観が亀に似ているため、「亀戦車」と呼ばれています。

 このとき、ウクライナ軍に鹵獲された「亀戦車」は、車体前面まで追加装甲やネット(網)が施されており、砲塔を回したり砲を上下動したりすることは諦めているような感じです。

 参考までに、自衛隊の各種装備の保有数は、2024年4月時点で戦車が約350両、火砲が約330門/両(自走砲含む、迫撃砲・多連装ロケット除く)です。開戦から2年ほどで戦車は約23倍、火砲では実に43倍もの数がウクライナで撃破された計算になります。

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