見られたら幸せ!? 激レア現象の撮影に海上自衛官が成功!「船乗りだからこそ」非日常の体験か
外洋で太陽を見られるからこそ
光の波長が大きく関係する“超常現象”
海上自衛隊掃海隊群が、世にも珍しい現象の撮影に成功したとして、その画像を公式X(旧Twitter)で公開し注目を集めています。
公開したのは「グリーンフラッシュ」と呼ばれる自然現象で、撮影したのは掃海母艦「ぶんご」の乗員だそう。
「グリーンフラッシュ」は、別名「緑閃光(りょくせんこう)」とも呼ばれる稀な現象で、日の出または日の入りの直後に太陽の光が赤ではなく緑に見える光学現象です。
光は波長の長短によって、人間の目には異なる色として映ります。直進性の高い波長が長い光ほど赤っぽくなる一方、比較的散乱しやすい波長の短い光ほど青っぽく見えます。
波長の短い光は大気中で散乱しやすいため、距離が長くなればなるほど、波長の短い光から人間の目には映らなくなっていきます。だからこそ、水平線や地平線の先に太陽がある日の出や日の入りのときには、波長の長い赤だけが人間の目に届くため、そういったときの太陽は赤く見えるのです。
しかし、空気が澄んでいるなど気象条件が整った場合、特異なケースで波長の短い青っぽい光も人間の目に届くことがあります。こういったとき太陽が緑に見える、それが「グリーンフラッシュ」というわけです。
このように極めて稀な自然現象ゆえに、ハワイやグアムなどでは「グリーンフラッシュ」を見られると幸せが訪れるとの言い伝えもあるほどです。
このような激レア光学現象を掃海母艦「ぶんご」の艦上で捉えることができたとのことで、掃海隊群公式Xでも「洋上での非日常的な体験は、艦艇乗りの魅力の1つです」という一文を添えていました。
06/23 17:12
乗りものニュース