「90年前の機関砲」を搭載した“最新”対空車両が公開される! 見た目は古くても中身は違う?

大戦中の対空砲ではありません。

第二次大戦でも使われた対空砲を搭載!

 BAEシステムズは2024年6月13日、次世代40mm対空システム「Tridon(トリドン) Mk2」を公開しました。

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運搬車両とTridon Mk2(画像:BAEシステムズ)。

 トリドンMk2は、主に自爆ドローンの脅威から味方部隊やインフラを守るために開発された自走式の対空システムです。

 使用する40mm機関砲はスウェーデンの兵器メーカーだったボフォース製(現:BAE システムズ AB)のもので、原型は90年前の1934年に誕生し、第二次大戦では地上用や艦艇用を問わず、殆ど参戦国で同機関砲を原型としたものが使用されました。

 この対空システムでは90年以上の実績を持つ40mm機関砲に高精度の防空センサーを搭載することで、高い精度と40mm機関砲の強力な火力を活かし、自爆ドローンや巡航ミサイルなど、高価な対空ミサイルでは迎撃コストが高くなってしまう兵器への対応を期待されています。

 2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻以降、自爆ドローンでの攻撃への対応が注目されており、廃れたと思われていた自走式の対空機銃や機関砲や対空戦車などが再び脚光を浴びています。

 なおトリドンMk2は、2024年6月17日から21日まで開催された「ユーロサトリ2024」のBAEシステムズ社のブースで初披露されました。

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