異色「牧場の中にある新幹線駅」デザイン案が決定! 「何もない」風景を売りにする “閑散駅”に?
かなり異色の新幹線駅。
北海道新幹線・新八雲駅のデザイン案が決定
鉄道・運輸機構は2024年6月14日(金)、北海道新幹線の新八雲駅(仮称)の駅デザイン推薦書を八雲町から受領したと発表しました。今後は受領したデザイン案をもとに、駅舎設計を進めていくとしています。
新八雲駅の計画地は、函館本線・八雲駅の西側から約3km離れた場所となり、新幹線単独駅となります。2023年11月18日に起工式が開かれ、既に工事が始まっています。
新駅周辺は農用地で牧歌的な風景が広がっていることから、八雲町では駅のデザインコンセプトを「牧場の中にある駅~二つの海をもつ八雲の大地にたつ、牧歌的風景に調和したシンプルな駅~」に決定し、2022年2月に鉄道・運輸機構に提出。機構は、これを基に駅のデザイン素案を町に3案提示していました。
決定したデザイン案は、「雄大な大地と木立の美しさを感じる駅」。駅舎外装には、森の木立をイメージした木調の縦ラインを取り入れ、自然環境との一体感を創出。色味は黒系の落ち着いた色とすることで、風景と調和させた点などが評価されたとしています。
八雲町では、現状の「何もない」牧歌的な風景を逆手に取り、開発を必要最小限にとどめる土地利用とする方針です。駅周辺では駅前広場や駐車場のほか、「農業の発展に寄与する施設」の整備が想定されていますが、開業した暁には新幹線駅でも有数の「閑散駅」となりそうです。
06/19 08:42
乗りものニュース