山手トンネルが「しゃべります」 首都高が告知“ちょっとびっくりする”対策 一体何をしゃべったの?

え、そんなことしゃべったの?

首都高のしゃべるトンネル、実は「渋滞対策」

【しゃべるトンネル実験を実施します】
 
 首都高速道路が2024年6月に入り、このような告知を公式SNSで発信しています。

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山手トンネル内回り中野長者橋付近。従来から青い「エスコートライト」などの渋滞対策が行われている(画像:首都高速道路)。

 場所はC2環状線「山手トンネル」内回りの中野長者橋出口付近で、すでに6月5日と7日に実施済み。防災用に設置されたスピーカーを使い、走行するクルマのドライバーに聞こえるように試験放送をしました。この試験放送中に走行した利用者へ向け、同社はwebアンケートを実施しています。

 試験放送時は「こちらは首都高速道路です」「スピーカーのテスト中です」といった文言を放送しており、あくまでテストだったといいますが、今後、7月中旬頃には「本放送」を予定しています。

 この実験の目的は“渋滞対策”です。

 ここは下り坂から上り坂に変わる「サグ」と呼ばれる箇所で、速度低下により渋滞が発生しやすいといいます。そこで、速度回復を促す内容の放送を行うとのこと。ただ具体的な文言はまだ検討中だそうです。

 同様の放送による渋滞対策は、中央道上り線の有名な渋滞ポイント「小仏トンネル」(神奈川・東京都県境)でも渋滞時に行われ、効果を挙げています。

 同トンネルでの対策についてNEXCO中日本に以前聞いたところ、看板などの視覚に訴える対策では、様々な状況から目に入らない人もいるため、音声によってドライバーへダイレクトに伝える目的だと話していました。

 日本最長の道路トンネルである山手トンネルでも、“ちょっとびっくりする”対策として効果を発揮するのでしょうか。

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