「目標は1800km先!?」 ウクライナ軍 ドローンで最長の攻撃記録を達成か ターゲットはロシア軍の大型レーダー

早期警戒レーダーの攻撃に成功?

レーダーが別の方向を向いていたため攻撃ができた?

 ウクライナ軍は2024年5月27日、ロシア国内のオレンブルク州オルスクにあるにある「Voronezh-M(ヴォロネジ-M)」早期警戒レーダーを攻撃したと発表しました。

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ウクライナ軍が運用する代表的な無人機のひとつであるバイラクタルTB2。なお、今回の攻撃に使用された機体ではない(画像:ウクライナ国防省)。

 ウクライナ国内の報道によると、この情報はウクライナ国防省情報総局の関係者から語られたとのことです。

 無人偵察機を用いて1800kmも先のロシア領にあるレーダーを攻撃したそうで、これはウクライナ軍が行った無人機の攻撃のなかでも最長の距離になります。

 同日には「ラジオ・フリーダム」のウクライナ情勢調査プロジェクトである「スキーム」が公式X(旧:Twitter)に衛星写真を公開。同地の早期警戒レーダーに、攻撃が行われたとされる26日以降、暗い斑点が現れていることが確認され、「ヴォロネジーM」が何らかの攻撃を受けた可能性があることが証明されました。

「ヴォロネジM」は最大6000kmの探知範囲を誇っており、ウクライナのほぼ全域で発射された弾道ミサイル、巡航ミサイルのほか、航空機の探知が行えます。

 ウクライナ軍はここ最近、ロシアの軍事行動を支援するロシア領内のインフラ攻撃を重視しており、5月初めには、1500km離れたバシキリアにある石油加工施設を同じく無人機で攻撃。5月23日には、クラスノダール地方アルマヴィルにある「ヴェロネジ-DM」早期警戒レーダーに攻撃を行っています。

 なお、防衛系メディア「ディフェンス・エクスプレス」の報道によると、「ヴォロネジ-M」の監視は中国、インド、パキスタン方面に向けられており、ウクライナ方面の監視が薄かった可能性もあるとのことです。

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