提供超っ早!食べても食べても減らない!? 博多でまず食べたい「最速のバスターミナルグルメ」とは

九州の玄関口、博多バスターミナルで営業する“福岡のソウルフード”。全国にあるバスターミナルグルメのなかでも最速レベルの提供スピードかもしれません、

福岡のソウルフード「牧のうどん」とは

 博多駅に直結する博多バスターミナルは、福岡市内の路線バスのほか、九州各地、さらには東京まで各地を結ぶ高速バスが発着します。そんな博多バスターミナルの地下で、福岡の名物「ソウルフード」を食べました。

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博多バスターミナル(画像:写真AC)。

 福岡といえば水炊きやとんこつラーメン、明太子などさまざまなグルメが浮かびますが、多くの人が馴染みある「うどん・そば」は、実は福岡発祥だといいます。

 筆者(青田)が福岡に訪れた際、立ち寄った屋台で出会ったサラリーマンから、「実は福岡はうどんも有名なんだよ」と聞き、続けて「『牧のうどん』に行ってみるといいよ」と教えてもらいました。その牧のうどんが唯一、バスターミナルに出店しているのが、ここ博多バスターミナルなのです。

 博多バスターミナルは複数のレストランなどが入居する複合商業施設となっています。バス発着所は3層構造になっており、3階が高速バス乗り場、2階が高速バスの降車場、1階が市内を結ぶ西鉄バス乗り場という構造です。

 1階のバス乗り場を見ても、建物をぐるりと一周覆うように1から14まで乗り場があり、それぞれひっきりなしにバスが発着しています。そんな1階の西鉄バス乗り場からエスカレーターで地下に降りて奥へ進むと、「牧のうどん 博多バスターミナル店」がありました。

 牧のうどんは福岡、佐賀県を中心に18店舗をかまえる釜揚げうどんの店で、なかでも博多バスターミナル店は「商品提供サービス最速!?」とHPに掲げるほど、注文を受けてから商品提供の早さを自慢にしている店舗だといいます。

 博多バスターミナルの地下街にはさまざまな飲食店があるなかで、一番奥まったところに位置していた牧のうどんですが、券売機に列ができるほどお店はにぎわいを見せていました。店内はバスの発着を待つ間の限られた時間でもサッと手軽に食べられるようなカウンターのほか、テーブル席も複数設けられています。

出てきたのは、うどんと“やかん”

 屋台でサラリーマンが教えてくれたように、麺のかたさは「やわ」を選択。“最速”の文句に違わず、注文からものの数分で「肉うどん(660円)」が届きました。

 そのお盆には“やかん”がセット。やかんからは昆布だしの良い香りが漂います。「うどんの麺が汁を吸うから、やかんに入ったつゆが一緒についてくるんだよ」「食べても食べてもなくならないんだよな」と、サラリーマンが話していたことを思い出しました。

 いざ実食。中盤あたりまで食べ進めていた気になっていたものの、実は丼のうどんがそこまで減っていない姿に気づきました。まさに「食べてもなくならない」とはこのことか実感しました。

 SNSでも「牧のうどんのゴボ天うどん。ウマー!」「福岡のソウルフード、美味しいよ」「いつも変わらないおいしさ」「麺がつゆを吸うのでつゆ継ぎ足しながら食べるんだよなあ」など、牧のうどん愛が感じられる投稿が多数見受けられ、地元住民のみならず全国各地から牧のうどんを求めて訪れるユーザーも少なくないようです。

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牧のうどん 博多バスターミナル店(青田 海撮影)。

 バスターミナルのグルメとしては、新潟の万代シテイバスセンターで食べられる通称「バスセンターのカレー」があまりにも有名ですが、博多バスターミナルで食べられる“福岡のソウルフード”も、存在感を放っていました。

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