京成が北関東「非電化私鉄の雄」を100%子会社に! 新京成と同じ道を歩むか?

茨城県における事業基盤を強化するそう。

中長期的な成長&企業価値の向上を実現するために

 京成電鉄は2024年4月26日、関東鉄道を株式交換によって完全子会社化すると発表しました。

 以前より関東鉄道の株式のうち60.54%を京成電鉄は保有しており、連結子会社として経営を支配していました。しかし、全株式を京成電鉄が握ることで完全子会社にするとのこと。

 これは、将来的に沿線地域の人口減少や少子高齢化など、生産年齢人口の減少が一段と進む可能性があるなか、事業基盤および競争力の強化を図り、中長期的な成長並びに企業価値の向上を実現する目的から行うとしています。

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京成の特急「スカイライナー」(画像:写真AC)。

 なお、京成電鉄によると、本株式交換によって「茨城県における事業基盤の強化」「経営資源の相互活用による競争力強化及び事業規模の拡大」「スケールメリットを活かした効率的な協働体制の実現」といったシナジーが実現可能だと考えているそうです。

 株式交換は、関東鉄道1株に対して京成電鉄0.133株という割当比率を予定しており、関東鉄道においては、2024年6月25日に開催予定の定時株主総会において承認を得たうえで、2024年9月1日を効力発生日として行う予定です。

 ちなみに京成グループでは、2022年にも新京成電鉄を京成電鉄の完全子会社としており、同社は2025年4月1日付で、京成電鉄への吸収合併が予定されています。

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