不通続くJR山陰本線 復旧には「着工から1年半」これから具体的な検討へ 山口県

運転再開はまだまだ先になりそうです…

当初より「工期と工事費」縮小へ

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長門市駅に停車中の山陰本線の気動車(乗りものニュース編集部撮影)。

 JR西日本は2024年1月29日(月)、大雨で被災し不通が続く山口県内の山陰本線について、復旧への見通しを発表しました。

 山陰本線は昨年6月30日に長門粟野~阿川にある「粟野川橋梁」が被災。橋脚が傾くなどの大きな損傷があり、長門市~小串50.6kmはいまも不通で、バスによる代行輸送となっています。

 今回、現地調査や復旧工法の検討結果がまとまりました。河川を管轄する山口県との調整の結果、工期と工事費が縮小できることに。いよいよ具体的な検討が始まるとしています。

 着工時期は未定ですが、いざ着工すれば完成まで「約1年半」と見積もられています。

 また、橋梁のある長門粟野~阿川以外の区間で、部分的に運転再開することも検討するとしています。

 この区間は閑散路線で採算が良くありません。同社は復旧作業と並行して、今後この区間の「鉄道としての持続可能性を確保するため」沿線自治体に相談していきたいともしています。

 隣接するJR美祢線も同じく被災し不通となっています。こちらはJR側が自治体に「まず河川計画を何とかしてほしい」と相談している状況です。

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