ついにキタ! JAL20年ぶりの新国際線旗艦機「A350-1000」運航開始 赤坂社長「いままでとはかなり違う」

ついにこの日が来ました!

5年掛けてできた「本気客室」が特徴

 JAL(日本航空)が約20年ぶりに導入する新型国際線長距離主力機「エアバスA350-1000」が2024年1月24日に就航しました。同日11時頃、デビュー便となるJL6便がアメリカ・ニューヨークに向け、羽田空港を出発しています。

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JALのエアバスA350-1000初便出発の様子(2024年1月24日、乗りものニュース編集部撮影)。

 A350-1000は、JALの現在の国内線主力機「A350-900」の胴体延長タイプになります。同社では現在おもに欧米などの長距離路線を担当しているボーイング777-300ERの後継機として、最終的にこの機を全13機導入予定です。

 客室はファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラスで239席を設置。機内はこれまでのJAL国際線仕様機から5年をかけ、全面的に仕様を刷新。姉妹機であるA350-900などに採用されている国内線最新仕様のデザインを意識した、「日本の伝統美」をモチーフにしたインテリアとしています。

 たとえばファーストクラスは他の航空会社ではあまり類を見ない、150cm超の高い壁を設置した完全個室型のもの。座席は通常時の「ソファー」モードに加え、半分を座席に半分をベッドとする「シート&シングルベッド」、席をすべてベッドとして使う「ダブルベッド」、計3モードが選択できる個性的な仕様となっています。

 また、ビジネスクラスも、同社史上初の扉付き個室タイプのものが導入。プレミアムエコノミークラスには、背もたれを引き起こす際の乗客の負担を大きく減らすべく、世界の航空会社では初となる、電動リクライニング機能を備えるなど、最新鋭の座席が導入されています。

特別な「初便出発」の様子

 初便には207人が搭乗し、出発前の羽田空港では式典が行われ、JALの赤坂祐二社長、エアバス・ジャパンのステファン・ジヌー社長などが登壇しています。

「A350-1000は省燃費・脱酸素を特徴としており、従来の国際線主力機であったボーイング777と比較しても25%削減できる、地球に優しい飛行機です。ニューヨークまでだと、(777と比べて)ドラム缶200本分くらいの節約ができます。また、大型機の特性を活用して空間に余裕のある機内仕様をつくることができ、いままでの飛行機とはかなり違うものとなっていると思います。機内食や機内エンターテイメントも一新しました。ニューヨークまで長い旅ですが、存分に楽しんでいただけるのではと思います」(JAL 赤坂祐二社長)

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JALのエアバスA350-1000初便出発の様子。登壇者はJALの赤坂社長(2024年1月24日、乗りものニュース編集部撮影)。

 現在JALのA350-1000は、初便を担当した初号機と、1月に受領した2号機の2機体制。この機は今後、羽田~ニューヨーク線のほか、羽田~ダラス・フォートワース線にも投入が決定しています。

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