ナニコレ!? 超異形「プロペラ8発の旅客機」何がメリット? 翼の中身も超ユニークだ!

初飛行は2033年らしいです!

電動採用で「効率5倍」

 オランダのスタートアップ企業「エリシアン(Elysian)」が2024年1月、90人乗りの旅客機「E9X」の設計案を公開しました。この機は推進装置に「8発のプロペラ」を備えたユニークなルックスを特徴とします。初飛行は2033年の予定とのことです。

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エリシアン「E9X」のイメージ(画像:Elysian)。

 この機は現行のジェット燃料ではなく「バッテリー電気式」の推進装置を用いることで、航空機運航でのCO2排出量を実質ゼロとする「ゼロエミッション」をテーマに掲げています。航続距離は最大800km、折りたたみ式でバッテリーが内蔵されている主翼を設置しています。

 同社によると「航続距離が1000kmに達すれば、すべての定期商用便の半分をカバーできる。つまり、電気航空機には、航空全体のCO2排出量の20%を削減できる可能性がある」とのこと。また、1人の乗客あたりのCO2排出量も、乗客数1.2人が使用する平均的な電動自動車(EV車)の効率まで高めることができ、これは、水素やSAF(持続可能な航空燃料)を搭載した機体と比べて効率が最大5倍高くなるとしています。

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