福井~名古屋は“通える”? 中部縦貫道の開通で新ルート 北陸道回りとどう違う?

中部縦貫道の福井県区間が延伸すると、岐阜県まで残すところあと1区間になります。険しい山脈で隔てられていた福井と岐阜が高規格道路でつながり、名古屋へ直結するようになると、福井~名古屋はどれほど“近く”なるでしょうか。

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 国土交通省 福井河川国道事務所は2023年9月7日(木)、中部縦貫道の一部となる「大野油坂道路」のうち勝原(かどはら)IC~九頭竜IC間9.5kmが10月28日(土)に開通すると発表しました。

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中部縦貫道で現在の福井県区間の終点となっている勝原IC。10月に九頭竜ICまで延伸(画像:福井国道事務所)。

 これにより中部縦貫道の福井県内における未開通区間は、大野油坂道路の1区間15.5kmを残すのみとなります。2026年にこの区間が開通すると、福井からの中部縦貫道が東海北陸道と接続。険しい山で隔てられていた福井~岐阜をつなぎ、そのまま名古屋へ直結する新たなネットワークが形成されます。

 このことは、名古屋~福井間に既存の「名神・北陸道ルート」とは別の「東海北陸道・中部縦貫道ルート」ができ、しばしば雪や災害で通行止めになっていた北陸道の代替路になると説明されています。では実際、新たな「東海北陸道・中部縦貫道ルート」はどれほど“使える”のでしょうか。

 中部縦貫道の福井県内が全線開通した想定で、名古屋側を名神の一宮IC、福井県側を北陸道・中部縦貫道の福井北ICとして、両者のルートを比較してみましょう。

 既存の名神・北陸道ルートで一宮IC~福井北IC間は153.7km、1時間43分、普通車4080円とされています。対して東海北陸道・中部縦貫道ルートは153.8kmと、ほぼ同じです。

 中部縦貫道は建設中の区間も含め通行無料のため、一宮IC~白鳥IC間の2550円(普通車)のみとなりますが、最高速度は60km/hです。このため所要時間は、NEXCOのルート検索結果と国土交通省の発表データ、Googleマップでの検索ルートをもろもろ勘案すると、おおよそ2時間ほどでしょう。

 福井市出身者に聞くと、現状でも名古屋~福井市を通勤するような人は、あまりいないのではないかといいます。中部縦貫道の福井県区間が開通したとしても、所要時間はあまり変わりませんが、既存ルートより安いこと、何よりルートを選べるようになることで、より身近に感じられるようにはなるかもしれません。

 ちなみに、もし中部縦貫道が長野・岐阜・福井3県で全線開通した場合は、福井~東京の最短路となります。福井県によると、所要時間は現状6時間30分から、整備後5時間30分に短縮されるそうです。

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