スズキ「グラストラッカー」 FTRやTWのライバル軽二輪 中古バイク高騰のいま狙い目?

続くコロナ禍で二輪車、なかでも250cc以下の小型タイプが人気です。それ以前に小型バイクで人気を博した2000年代のデュアルパーパスモデルも中古価格が上がっていますが、なかでも若干狙い目なのがスズキ「グラストラッカー」です。

コロナ禍3年目、バイクはまだまだ売れる?

バイク人気がさらに過熱しています。「全国軽自動車協会連合会」によると、2020年度の二輪車の新車販売台数は12年ぶりに14万台を超えたそうです。中でも際立つのが、126cc~250ccの「軽二輪」クラス。

 前年度と比べると26.5%増え、7万5874台の販売。バイクに興味を持った人ならば、最近よく目にする人も多いであろうホンダ「レブル250」が売り上げを牽引し、コロナ禍で一気に需要が拡大しました。

Large 220331 grass 01

グラストラッカー(画像:スズキ)。

 実はこのクラス、およそ20年前の2000年代前半にもブームがありました。当時、人気を博した軽二輪バイクは、ホンダ「FTR」やヤマハ「TW」といった、いわゆる、デュアルパーパスモデルです。

 デュアルパーパスモデルとは、街乗りからオフロードまで、どんな場所でも乗りこなすことができるバイクの総称で、力強さとワイルドさを併せ持った存在でした。

 ヤマハ「TW」シリーズは木村拓哉さん主演のドラマに登場した影響もあり、爆発的な人気に。生産が終了した現在もカスタムベースとして人気を誇るなど、2000年代のデュアルパーパスモデルは一定の市場を確立しています。

 ただ、それら中古バイクの価格も高騰しています。そうしたなかでも価格的に手を出しやすい懐かしのデュアルパーパスモデルのひとつが、スズキ「グラストラッカー」シリーズです。

グラストラッカーとはどんなバイクだったのか

 スズキから2000(平成12)年に発売された「グラストラッカー」。翌年には、ホイール径を拡大した「グラストラッカービッグボーイ」も登場しています。いずれも250ccです。

グラストラッカーシリーズはその名の通り、「1970年代のアメリカでの草レースで走っていたようなバイク」というテーマの元で開発されましたが、デュアルパーパスモデルの中でも、現在の「レブル250」のように、女性人気が高かったバイクでした。

 というのも、シート高が750mmと、他のモデルと比較して低めに設定されており、小柄な女性でも乗りやすいという理由がありました。ちなみにライバル「TW200」のシート高は790mmです。

 小ぶりなスタイルが特徴ではあるもの、トラッカーの定番である「K180」というタイヤが装備され、特に「ビッグボーイ」の方はハンドル幅もより広く設定されたことで、体格の大きいライダーでも楽しめる一台でした。

 しかし、グラストラッカーシリーズはどちらも、2014(平成26)年の変更を最後に、2017(平成29)年に生産を終了しています。現在入手するには、中古市場を見るしかありません。

 同時代に一世を風靡したヤマハ「TW250」と大手中古バイクサイトで価格を比較してみると、TWは基本的に車両価格で20万円以上になっていますが、グラストラッカーシリーズは15万円を切るものもあるようです。

ジャンルで探す