北海道の紅葉は最低気温8℃から約4週間で見頃? 近年の傾向から見る道内の紅葉

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ここ数日は道内各地で朝の冷え込みが強まり、街中での紅葉も徐々に始まってきました。この先の紅葉の進み方について、過去10年の道内の気象台によるカエデ紅葉と気温との関係を調べてみましたが、一般的にいわれる最低気温8℃を下回ってから、約4週間程度で紅葉の観測がされています。近年の傾向からみると、今年の紅葉の観測が記録的に遅くなる所もありそうです。

最低気温「初8℃以下」「初3日連続一桁」から約4週間で紅葉観測

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一般的には最低気温が8℃以下になると紅葉が始まり、概ね3週間程度で見頃を迎えるといわれています。

北海道内のそれぞれの地点でシーズン最初に最低気温8℃以下になった日から紅葉の観測がされるまで、どの程度の期間があるかをみてみると、年による差はありますが、過去10年平均では、約4週間程度の地点が多くなっており、北海道の紅葉は色づきにやや時間がかかる傾向があるようです。

また、それよりも関係性が深かったのが、「数日続けて最低気温が一桁になる」日でした。最低気温が3日以上続けて一桁となってから、概ね4週間程度で紅葉の観測がなされており、より地点ごとの差が小さくなっています。
年によっては8月でも一桁の最低気温が観測される北海道では、一時的な冷え込みではなく、数日程度続けて冷え込む時期の方が、季節の変わり目として植物にも作用しやすいのかもしれません。

昨年を例に取ると、札幌では紅葉の観測が11月10日で、初8℃以下から25日後、3日連続一桁から28日後でした。また、函館では紅葉が11月11日で、初8℃以下から30日後、3日連続一桁から29日後となっています。

今年の紅葉 道央や道南で記録的な遅さに?

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近年の傾向から、これからの紅葉の進み具合を予想すると、例えば道北の旭川は平年のカエデ紅葉が10月23日で、今年は先月22日に最低気温が初めて8℃を下回りました。20日から22日は続けて一桁の最低気温となっており、この日から約4週間程度となると、ほぼ平年並みの紅葉を迎えそうです。

道東では、帯広は平年の紅葉が10月20日で、今季初めて最低気温が8℃以下となったのは9月24日。8℃以下から4週間程度であれば、こちらも概ね平年通りの観測となりますが、3日連続での最低気温一桁は昨日(11日)にようやく観測されたばかり。冷え込みが一時的だったことが影響すると、平年よりやや遅れての紅葉になるかもしれません。

そして、これまで冷え込みが弱く経過していた道央や道南では、記録的に遅い紅葉になる可能性があります。
札幌では今季初めての8℃以下が10月10日、9日から昨日11日で一桁が初の3日連続となりました。ここから4週間程度となると、11月8日前後になりますが、札幌の紅葉の過去最も遅い記録は昨年、一昨年に記録した11月10日で、それに匹敵する遅い観測になる可能性があります。

また、道南の函館は、今日12日朝にようやく今季初めて最低気温が一桁となりましたが、今朝の最低気温は8.9℃と8℃以下の観測はまだです。函館の紅葉の最も遅い記録は2005年の11月15日。今後も函館は最低気温が平年より高めに経過し、冷え込むとしても一時的なものになるため、紅葉の観測はこれまでの記録を塗り替えるほど遅くなるかもしれません。

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