10月スタートは真夏日続出 台風18号の動向次第で猛暑日の可能性も 暑さいつまで

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明日から10月ですが、スタート早々、最高気温30℃以上の真夏日続出となり、暑さがぶり返すでしょう。来週はじめにかけては、台風18号の動向次第で、猛暑日に迫る所もありそうです。気象庁は今日30日(月)、10月6日頃から10年に一度レベルの高温が予想されるとして、北海道の太平洋側~九州にかけて「高温に関する早期天候情報」を発表。暑さいつまで?

今夏は記録的に暑かった 太宰府の猛暑日の日数は全国で過去最多

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今夏(6月~8月)は全国的に記録的な猛暑となりました。統計を開始した1898年以降、夏としては2023年の記録と並び1位タイとなりました。

9月も中旬まで厳しい残暑が続き、最高気温35℃以上の猛暑日の日数は、太宰府(福岡)で62日と、これまでの1位記録だった桐生(群馬)の46日を大幅に更新。その他、名古屋や大阪、広島、福岡など多くの地点でこれまでの記録を更新しました(9月30日16時まで)。

また、猛暑日の連続日数は、太宰府(福岡)で40日連続と、これまでの記録である高梁市(岡山)の24日(2020年)を大きく上回りました。

【連続猛暑日の日数】
① 太宰府市40日
② 久留米市34日
③ 兵庫県淡路市31日
④ 日田市・熊本市28日

太宰府(福岡)は、今年2024年9月20日に35.0℃を観測し、太宰府として猛暑日の最も遅い記録も更新しました。また、京都や名古屋、さいたま、富山なども2024年9月20日に猛暑日となり、猛暑日の最も遅い記録を更新しています。

9月下旬になると猛暑は収まり、9月22日(日)以降は、猛暑日0地点が続いています。

※追記:今日30日(月)、年間真夏日日数最多を更新した主な地点
・名古屋市 今年94日目の真夏日(2023年の93日を更新し過去最多)
・福岡市  今年90日目の真夏日(2023年の89日を更新し過去最多)

このまま秋は深まらない 10月スタートは真夏日続出 衣替えはまだしないで

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朝晩はグッとしのぎやすくなり、西日本・東日本でも朝晩は羽織る物がないとヒンヤリ感じられますが、このまま秋が一気に深まるわけではありません。

明日10月1日(火)は、西日本や東海、北陸の200地点以上で、最高気温30℃以上の真夏日となる予想です。10月に真夏日が200地点以上になるのは、ここ10年では2022年10月4日しかありません。札幌も26℃の予想です。札幌で10月に26℃に達すれば統計開始以来4位以内にはいる記録的な暑さとなります。

その後も、今週末にかけて、西日本・東日本では真夏日の所が多くなるでしょう。北陸でも30℃以上の真夏日が予想されています。湿度も高いため能登豪雨の復旧作業はこまめに水分や休憩をとり熱中症にご注意下さい。

気象庁は今日30日(月)、「高温に関する早期天候情報」を発表しました。これは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。

北海道の太平洋側・東北・北陸・関東・東海・近畿・中国・四国・九州北部・九州南部では6日(日)頃から、「かなりの高温」が予想されています。まだ半袖は全部しまわない方が良さそうです。

台風18号 10月に猛暑もたらす?

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日本列島には2つの台風があり、この内、台湾の南の台風18号の動向次第で、列島は10月に猛暑となる可能性があるため注意が必要です。

大型で非常に強い台風18号は、今後も海面水温の高いエリアを北上するため更に発達。明日10月1日には中心気圧925hPa、中心付近の最大瞬間風速は70m/sと、一部の家屋が倒壊するレベルまで発達する見込みです。

その後、台湾に近づく影響でやや勢力を落としますが、3日(木)~4日(金)頃、暴風域を伴い、沖縄地方に接近するおそれがあります。

5日(土)以降の進路はまだ幅がありますが、東シナ海にでたあとは偏西風(上空の強い風)にのって秋雨前線に取り込まれながら温帯低気圧化して東進する可能性があります。この場合、九州や本州でも雨の範囲が広がり、南風がビュービュー吹き、記録的な暑さになることも考えられます。

過去 台風の影響で10月に猛暑日を記録

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過去、10月に台風が日本海に進み、新潟など日本海側で猛暑日になったことがあります。

2018年10月6日は、大型で非常に強い台風25号が日本海へ進み、新潟県では三条市で36.0℃(10月の全国観測史上1位)を観測するなど、新潟県内の4地点で猛暑日を観測。季節外れの猛暑となりました。

今回の台風18号も10月に記録的な暑さをもたらす可能性があるため、動向に注意が必要です。

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