明日3日 関東や東海 通勤・通学時は局地的に滝のような雨 来週にかけて残暑続く

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明日3日の朝と夕方の通勤・通学の時間帯は、関東や東海を中心に雷を伴った非常に激しい雨の降る所があるでしょう。短い時間であっという間に道路が冠水するおそれがあるため、注意が必要です。4日から来週初めにかけては晴れる所が多く、厳しい残暑が続くでしょう。

明日3日 関東や東海を中心 通勤・通学の時間帯は雨の降り方に注意

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明日3日にかけて、前線が本州付近を南下する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、東日本を中心に大気の不安定な状態が続くでしょう。

前線がかかっている東北や北陸では広い範囲で雨が降っており、午前のうちから局地的に発達した雨雲がかかっています。1時間降水量は岩手県八幡平市安代で40.0ミリ(12:03まで)、秋田県鹿角市で36.5ミリ(12:39まで)が観測され、バケツをひっくり返したような激しい雨が降りました。秋田県鹿角市など、9月の観測史上1位の値を更新した所もありました。

活発な雨雲は明日にかけて本州を南下し、明日の通勤・通学の時間帯は関東や東海を中心に非常に激しい雨や激しい雨が降る所もあるでしょう。道路があっという間に冠水するおそれもあります。また、これまでの記録的な大雨で地盤の緩んでいる所があるため、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。

少しの雨でも土砂災害に注意や警戒を

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明日3日18時までの24時間予想降水量(多い所)
東北地方   80ミリ
関東甲信地方 100ミリ
東海地方(静岡県)   100ミリ
その後、4日18時までの24時間予想降水量(多い所)
関東甲信地方 120ミリ

関東甲信では、あさって4日にかけて大気の不安定な状態が続き、雨の降る量がさらに増える所があるでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、川の増水に注意・警戒してください。

土砂災害の前兆

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。

①がけや地面にひび割れができる
②木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりする
③井戸や川の水、湧き水が濁る。湧き水が止まる場合も前触れの一つ
④がけや斜面から水が湧き出たりする

そのほか、「小石がバラバラと落ちてくる」、「地鳴りや山鳴りがする」、「雨が降り続いているのに川の水位が下がる」、「樹木が傾く」などがあります。このような時は土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

厳しい残暑続く 沖縄は新たな熱帯擾乱の動向に注意

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4日と5日は、日差しの出る所が多いですが、上空に寒気を伴った気圧の谷が近づくため、大気の状態が不安定でしょう。晴れる所も、天気の急変に注意が必要です。
6日は北日本付近を前線が通過するため、北海道を中心に雨が降りそうです。7日以降は晴れる所が多いですが、関東や東海を中心に雨の降る所があるでしょう。

昨日1日に発生した台風11号は、フィリピンの東を北上する見込みです。次第に西よりに進路を変えるため、日本への直接の影響はなさそうです。一方、別の熱帯擾乱(台風や熱帯低気圧)が発生して、沖縄に接近するおそれもありますので、今後の動きに注意が必要です。

昼間の時間は日ごとに短くなり、夜は秋らしさを感じられる日も増えてきましたが、日中は厳しい残暑が続いています。
今日、気象庁は「高温に関する全般気象情報」を発表しました。西日本では、4日から7日にかけて高気圧に覆われて晴れる日や暖かい空気が流れ込む日があるため、最高気温が35℃以上の猛暑日になる所がありそうです。
関東や東北では、明日3日と4日はいったん残暑が落ち着きますが、5日以降は30℃以上の日が多いでしょう。

運動会の練習などで、お子さん達は屋外で長い時間過ごす機会も増えてくると思います。周りの大人たちも声をかけながら、熱中症対策を万全に行いましょう。

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