台風10号 非常に強い勢力で西日本に接近か 長期間・広範囲に影響 各地の警戒期間

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台風10号はさらに発達して非常に強い勢力で奄美や西日本に接近の恐れ。動きが遅く、影響が長期間に及ぶ可能性があります。台風周辺の湿った空気の影響で広範囲に影響の恐れも。台風の進路予想に幅があるため、随時、最新の台風情報を確認してください。

台風10号 非常に強い勢力で西日本に接近か 特徴は?

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強い台風10号は、28日(水)に非常に強い勢力となり、暴風域を伴って奄美や西日本に接近の恐れがあります。その後は、まだ予報円が大きく、進路の予想にかなり幅があるような状況ですが、予報円の中心付近を進めば、本州を縦断する恐れがあります。

今回の台風の特徴は
①非常に強い勢力で奄美や西日本に接近の恐れがあることです。
台風は26日(月)15時現在も強い勢力となっていますが、今後も海面水温が高い海域を進み、さらに発達して非常に強い勢力で奄美や西日本に接近の恐れがあります。
②動きが遅いことです。
接近時には台風を流す風が弱いうえ、台風が転向するタイミングでさらに動きが遅くなり、数日に及ぶ長期間、暴風や高波、大雨の影響が続く恐れがあります。
③離れた所でも大雨の恐れがあることです。
北日本付近に前線が停滞する予想です。台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、台風から離れた場所でも大雨となる恐れがあります。

各地の警戒期間 猛烈な風・大雨・高波に厳重警戒

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上の図は各地の暴風や大雨の警戒期間です。この期間は、西日本を中心に暴風や高波、大雨による土砂災害や、低い土地の浸水、河川の氾濫に厳重な警戒が必要です。

特に、九州では28日(水)頃は最大瞬間風速60m/sが予想されており、一部の住家が倒壊してしまう恐れがあるほどの猛烈な風が吹く可能性があります。宮崎県を中心に24時間で400ミリを超すような大雨が予想されており、平年の8月ひと月の雨量を超すような大雨となる恐れがあります。その前後も雨が降るため、さらに雨量が多くなる可能性もあります。

また、列車の計画運休や空の便の欠航、道路の通行止めなど交通機関が大きく乱れる可能性もあるため、最新の交通情報にも注意が必要です。停電や断水も視野に台風への備えをなさってください。

図にはありませんが、関東や北陸も30日(金)にかけて局地的な大雨に注意・警戒が必要です。30日(金)は風も強まり、荒れた天気となる恐れがあります。東北や北海道も29日(木)頃にかけて前線や湿った空気の影響で大雨となる可能性があり、注意・警戒が必要です。

※警戒期間は26日午後の予想をもとに作成しています。まだ、進路の予想にかなり幅があるような状況です。台風の進路次第で警戒期間や場所が大きく変わる可能性もあります。最新の台風情報を確認してください。

台風の大雨 土砂災害から身を守るための情報

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台風が近づくにつれて、大雨のもとになる「暖かく湿った空気」が流れ込むので、雨が続いて、土砂災害が発生する恐れがあります。土砂災害から身を守るには、次の2つの情報をチェックするのが、おススメです。

1つめは、住んでいる場所(今いる場所)が、土砂災害が発生しやすいかどうか、確認することです。都道府県や国土交通省のホームページを見て、「土砂災害警戒区域」や「土砂災害危険個所」となっていれば、土砂災害の恐れがあります。ただ、土砂災害警戒区域でなくても、近くに「がけ」がある所は、注意が必要です。

2つめは、雨の情報を確認することです。パソコンやスマホで、雨雲レーダーを見ると、雨雲の様子を確認できますし、気象庁のホームページなどでは、「どれくらい雨が降ったか」という情報だけでなく、「土砂災害警戒情報」が発表されている所もわかります。土砂災害警戒情報が発表されたら、自治体からの避難指示の発令に特に注意しながら、安全な所へ避難してください。

台風の暴風 家の中で いるべき所は

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台風は、中心が近づくにつれて暴風をもたらし、さらに台風のスピードが遅いと、暴風が長い時間続く場合があります。また、台風の中心から離れていても、大気の状態が不安定になり、竜巻などの突風が吹くこともあります。暴風や突風によって、建物に様々な物が飛んでくることもありますので、室内でも十分な注意が必要です。

具体的には、台風が近づいている時には、屋内でもできるだけ窓から離れましょう。なるべく家の中心部に近い所で、窓のない部屋に避難してください。もし窓がある場合は、窓を閉めて、カーテンを引き、雨戸やシャッターがあれば、閉めておきましょう。風が強くなってからの屋外での作業は、暴風によって転倒する恐れがありますので、絶対にやめてください。

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