北日本で台風5号の影響続く 台風7号発生予想 お盆のUターンに影響か 動向に注意
台風5号は今夜には日本海へ進み、熱帯低気圧に変わったあとも日本海にとどまるでしょう。北日本で雨量が増えるなど影響が続く見込み。夜間も安全な場所で過ごし、大雨災害に警戒。また、日本の南に新たな台風7号が発生予想。16日頃に本州に接近し、お盆のUターンに影響か。
台風5号 今夜には日本海へ 動きとどまり北日本で影響続く
台風5号は、今日午前8時30分ごろに岩手県大船渡市付近に上陸した後、午後5時現在、秋田県能代市の東南東約60キロにあり、時速20キロの速さで北西へ進んでいるとみられます。
台風5号の影響で、岩手県は太平洋沿岸を中心に大雨となり、48時間降水量は、岩手県久慈市下戸鎖で481.5ミリとなり、8月1か月分の降水量の2倍以上が一気に降っています。大槌町では313.5ミリ、久慈市山形では284.0ミリと、1か月分の降水量を大幅に超える記録的な大雨となっています。これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があり、岩手県には久慈市、大槌町、岩泉町に土砂災害警戒情報が発表中です。
台風5号は、今夜には日本海に抜けて、次第に動きが遅くなり、明日13日には、熱帯低気圧に変わるでしょう。
台風本体の雨雲が秋田県側にかかりやすくなってきましたが、まだ記録的な大雨となった岩手県にも湿った風が吹きつけて局地的に雨が強まるでしょう。明日13日明け方までは大雨災害に厳重に警戒してください。
台風から変わった熱帯低気圧は同じような場所にとどまり、14日にかけて影響が長引く恐れがあります。秋田県や山形県、北海道は太平洋側西部と日本海側を中心に雨量が増えるでしょう。大雨や、沿岸は暴風、高波にも注意、警戒をしてください。
予想される雨・風・波
〇雨の予想
今日12日午後6時から明日13日午後6時までに予想される24時間降水量(多い所)
北海道地方 150ミリ
東北地方 120ミリ
その後、13日午後6時から14日午後6時までに予想される24時間降水量(多い所)
北海道地方 120ミリ
東北地方 100ミリ
〇風の予想
今日12日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
東北地方 20メートル(30メートル)
北海道地方 18メートル(25メートル)
13日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
東北地方 18メートル(25メートル)
北海道地方 15メートル(23メートル)
〇波の予想
12日に予想される波の高さ
東北地方 5メートル うねりを伴う
北海道地方 4メートル うねりを伴う
13日に予想される波の高さ
東北地方 3メートル うねりを伴う
北海道地方 3メートル うねりを伴う
関東以西はお盆も晴れて猛暑続く 雷雨に注意
明日13日~15日頃にかけて関東以西は晴れる所が多く、厳しい暑さが続く見込みです。お盆の外出時も熱中症対策が欠かせません。また、突然空が暗くなってきたら雷雨となる可能性があります。外出時には雨具を準備して、屋外のレジャーは天気の急変に十分ご注意ください。
関東や東北は16日~17日頃に天気が崩れる予想です。南海上の熱帯低気圧が台風7号に発達する見込みで、この影響を受ける可能性があります。16日は関東の沿岸部や静岡県で「警報級大雨」となる可能性が「中」程度あると予想が出ています。
台風7号発生予想 16日頃 お盆のUターンに本州接近か
日本付近には、台風5号のほかに、台風6号があり、そして、今後台風7号に発達する予想の熱帯低気圧があります。
また、台風6号は日本の東を北西に進みますが、明日13日のうちには熱帯低気圧に変わるでしょう。
そして、注意をしたいのが日本の南海上の熱帯低気圧です。この熱帯低気圧は、今後24時間以内に台風に発達し、台風7号となる見込みです。
まだ予報円が広く進路は定まっていませんが、今週後半にかけて暴風域を伴いながら日本の南を北上し、16日頃に関東など東日本に接近する可能性が出てきそうです。
接近のタイミングがお盆のUターンラッシュに重なる可能性があるため、今後の進路や影響に注意が必要です。お盆休みに相次いで台風の影響を受けそうです。最新の情報に注意し、早めの備えが必要です。帰省先では時間ととって家族間で防災の見直しをしたり、外出先でも最低限避難場所を確認しておく時間をとると良いでしょう。
08/12 18:33
tenki.jp