台風5号 北陸寄りに進路変更 12日は新潟で警報級大雨 お盆後半は次の熱帯擾乱も
台風5号は暴風域を伴って日本の東を北上中です。このあと更に発達しながら、次第に進路を北進から西進へと北陸寄りに変えるでしょう。12日頃には最接近して新潟県の山沿いを中心に警報級の大雨となりそうです。速度が遅いため、影響が長引く可能性があります。局地的な激しい雨や雷雨、土砂災害には厳重に警戒して下さい。また、海上を中心に北よりの強風やうねりを伴った高波に注意して下さい。
進路を北陸(西)寄りに変えてくる原因は?
台風5号は、次第に進路を西寄りに変えて北陸方面に進路をとる見込みです。原因は、太平洋高気圧の張り出しにあります。
図のピンク色は上空の太平洋高気圧の勢力範囲(高度5880m以上)を示したものです。この高気圧は12日には台風の北側まで張り出しを強める予想となっています。このため、台風は北上を阻まれて高気圧の縁に沿って西進するように進路を変えてくるものと思われます。
12日頃は新潟県で警報級の大雨 海上中心に北寄りの強風も
台風5号は、12日には東北地方に接近・上陸するおそれがあります。その後も西進して、北陸地方にもかなり近づくでしょう。
12日頃の新潟県では、下越の山沿いを中心に警報級の大雨となる可能性があります。局地的な激しい雨や雷雨、土砂災害などに注意・警戒して下さい。また、比較的速度が遅いので影響が長引く可能性があることにも留意して下さい。
また、海上を中心に北よりの強風となるでしょう。北からのうねりを伴った高波にも注意して下さい。特に北側に開けた入り江では、強風による吹き寄せ効果や気圧の低下による海面の吸い上げ効果により、海面の上昇する所もありそうです。屋外レジャーシーズンでもあり、小さなお子様だけで沿岸部に近づかせないように十分注意して下さい。
お盆の週の後半も新たな熱帯擾乱の発生・接近に注意
台風5号に続いて、日本の南では後続の熱帯擾乱が発生しやすいでしょう。日本近海にかけて、海面水温は30度前後と高く、発達しながら近づくこともありそうです。
図は、日本の予測モデル(GSM)の17日(土)の降水量や風の予想を示したものです。まだ、日数があり、海外モデルは他の地方に近づく予想をしているものもありますが、お盆の期間は広域での移動が見込まれます。
常に、最新の台風情報や天気予報、道路情報を確認しながら柔軟な行動計画をたてるようにして下さい。
08/10 10:58
tenki.jp