九州~関東甲信 午後は局地的に滝のような雨 土砂災害・浸水・川の増水に注意・警戒

メイン画像

今日9日も、午後は九州や関東甲信を中心に大気の状態が非常に不安定になる見込みです。今夜遅くにかけて、局地的に雷を伴って滝のような非常に激しい雨が降る恐れがあります。これまでの雨や8日に日向灘で発生した地震の影響で、地盤が緩んでいる所もあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水などに注意・警戒してください。

九州~関東甲信 ゲリラ豪雨の恐れ

画像A

今日9日も、広範囲で日中は強い日差しが照りつける見込みです。名古屋市で39℃、大阪市で37℃、東京都心も35℃と、猛暑日や危険な暑さになる所があるでしょう。今日も広い範囲に熱中症警戒アラートが発表されています。日中の外出はなるべく控えるなど、念入りな対策をなさってください。

一方、気温の上昇や上空の寒気の影響で、九州や関東甲信を中心に、大気の状態が非常に不安定になる見込みです。午後はあちらこちらで雨雲が発生、発達し、ゲリラ豪雨となる可能性があります。場合によっては、ひょうが降る恐れもあります。
9日に関東甲信地方で予想される1時間降水量は、多い所で
・関東地方北部 50ミリ
・関東地方南部 30ミリ
・甲信地方   40ミリ
と予想されています。

また、8日の日向灘の地震に見舞われた九州南部も、局地的に1時間に50ミリ以上の滝のような雨が降るでしょう。

これまでに雨が多く降った場所、地震の揺れが大きかった地域では地盤が緩んでいるため、少ない雨でも土砂災害の危険度が高まる恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水、道路の冠水、川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風、ひょうに注意、警戒してください。

ゲリラ豪雨に遭遇したら

画像B

ゲリラ豪雨(局地的な大雨)に遭遇したら、次の3つのことを心がけてください。
①頑丈な建物に入りましょう。発達した積乱雲は、ゲリラ豪雨だけでなく、落雷や竜巻などの突風をもたらすこともあります。屋外にいる場合は、すぐに頑丈な建物に入り、2階以上の、窓から離れた所へ避難しましょう。
②最新の気象情報を確認しましょう。ゲリラ豪雨は、ごく狭い範囲で、短い時間に大量の雨が降るというのが、特徴です。雨雲レーダーをチェックすると、「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
③地下施設・水辺から離れましょう。ゲリラ豪雨が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。地下施設にいる場合は、できるだけ早く、地上の高い所へ移動してください。また、雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街を避けましょう。橋の下も、川が急に増水する恐れがありますので、絶対に避けてください。

土砂災害の前触れは

画像C

土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

ジャンルで探す