福島県に土砂災害警戒情報 今夜にかけて災害に厳重警戒 関東もゲリラ雷雨に注意

メイン画像

今日7日も東北から九州にかけて気温の上昇や上空の寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定。特に、東北南部では午前中からあちらこちらで雨雲が急発達しており、激しい雨の降っている所も。福島県には土砂災害警戒情報が発表。今夜にかけて災害に厳重警戒を。

東北南部で激しい雨 福島県には土砂災害警戒情報が発表

画像A

今日7日も東北から九州にかけて、気温の上昇や上空の寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定となっています。
特に、東北南部では午前中からあちらこちらで雨雲が急発達。福島県猪苗代町では、午後2時30分までの1時間に49.5ミリ、郡山市では午後1時44分までの1時間に33.0ミリの激しい雨を観測しました。郡山市では道路が冠水しているという情報もSNSで出ています。

活発な雨雲がかかり続けており、午後2時20分現在、福島県には会津若松市、郡山市湖南、下郷町、会津美里町に「土砂災害警戒情報」が発表されました。
福島県では降り続く大雨のため、命に危険が及ぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況となっている所があります。
これは、5段階ある警戒レベルのうち、警戒レベル4相当の情報で、安全な場所に身を確保することが必要です。崖の近くや谷の出口など土砂災害警戒区域等にお住まいの方は、市町村から発令される避難指示などの情報に留意し、少しでも安全な場所への速やかな避難を心がけてください。

【追記】レーダーの解析で、福島県北塩原村付近と磐梯町付近では、今日7日午後2時30分までの1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。

大雨による土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒してください。土砂災害や浸水の危険のある場所にお住まいの方は、あらかじめ決めておいた避難場所まで移動することがかえって危険な場合もあります。そのような場合は、近隣のより安全な場所や2階以上の部屋など、少しでも安全な場所へ移動しましょう。

関東も積乱雲が急発達 今夜もゲリラ雷雨注意

画像B

関東も北部の山沿いから積乱雲が急発達しています。また、南部の平地にも局地的に活発な雨雲がかかり、千葉市では午後2時20分までの1時間に20.0ミリのどしゃ降りの雨が降りました。
東京都心も昨夜のようにあちらこちらで雷雨が発生するなど天気が急変する可能性があります。帰宅時間帯にかけて突然の非常に激しい雨や、落雷、竜巻などの突風に十分ご注意ください。

大雨が発生 とるべき対応は

画像C

実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。

ジャンルで探す