急な激しい雨に注意 東海や関東甲信・北陸は明日17日も大気の状態が不安定

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大気の不安定な状態が続いていて、今日16日(火)は九州から関東甲信、北陸で午後ほど発雷確率が高くなっています。明日17日(水)も、東海や関東甲信、北陸では雨雲が発達しやすく、急な激しい雨に注意が必要です。

局地的な大雨に警戒を

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今日16日(火)の朝にかけては、静岡県内を中心に発達した雨雲がかかりました。1時間降水量は、静岡県磐田市で1時間に77.0ミリ(午前3時49分まで)、静岡県掛川市で56.5ミリ(午前3時42分まで)の非常に激しい雨が降りました。

午前9時現在も、東海から関東を中心に雨雲がかかっています。また九州北部や中国地方など、西日本でも一部で雨脚が強まっていて、海上では雷が発生しています。

このあと、梅雨前線は次第に北上しますが、九州から関東甲信、北陸では大気の不安定な状態が続くでしょう。雨雲が発達しやすく、雷が発生する確率も高くなっています。今夜にかけては、局地的に雷を伴った激しい雨が降るでしょう。九州や東海では、滝のような非常に激しい雨の降る所もありそうです。これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があるため、少しの雨でも土砂災害に警戒してください。

明日17日 北陸を中心に雨脚が強まる

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明日17日(水)も、東海や関東甲信、北陸では雨雲が発達しやすいでしょう。東海や関東甲信は局地的に激しい雨が降り、短時間でも道路が冠水するおそれがあります。北陸は雨の降る時間が長く、激しい雨が降って、大雨になる所があるでしょう。

また、前線が夜には東北付近まで北上して、雨の範囲が北にも広がりそうです。東北南部は断続的に雨で、午後は北部も次第に雨が降りだすでしょう。雷雨や激しい雨の降る所がありそうです。梅雨末期の大雨に注意、警戒してください。

雷雲が近づくサイン その時どうする?

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外にいる時、雷雲が近づいているかどうか、誰にでも簡単にわかる方法があります。雷雲が近づくサインは3つ。「真っ黒い雲が近づく」「ゴロゴロと雷の音が聞こえる」「急に冷たい風が吹く」です。このような変化を感じたら、まもなく激しい雨が降ったり、雷が鳴ったりする恐れがありますので、すぐに安全な所へ避難してください。

雷雲が近づく時、避難する場所は、近くのしっかりした建物や、車の中が良いでしょう。木の下での雨宿りは、木に落ちた雷が人に飛び移ることがあるので、危険です。万が一、周囲に避難する場所がない時は、両足をそろえて、頭を下げてしゃがみ、両手で耳をふさぎましょう。

単独の雷雲による激しい現象は、30分から1時間程度で弱まることが多いです。スマホなどで雨雲レーダーをチェックするなど、最新の情報を確認しながら、安全な場所で雷雲が過ぎるのを待ちましょう。

大雨の時に危険な場所

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実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。

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