北陸 この先しばらく大雨リスク続く 6日まで警報級 土砂災害に警戒

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北陸地方では、週末にかけて、梅雨前線の影響により、大雨となるおそれがあります。今夜遅くから4日(木)の朝にかけて、梅雨前線が北陸地方を南下して、警報級の大雨となるおそれがあります。5日(金)~6日(土)は、梅雨前線の活動が再び活発となるため、警報級の大雨となるおそれがあります。その後も北陸付近に前線が停滞して大雨が続き、総雨量が多くなるおそれがあります。土砂災害などに警戒して下さい。

3日夜遅くから4日朝にかけて「前線南下型」 警報級大雨

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きょう3日(水)は、梅雨前線が日本海まで北上しました。北陸地方では、前線の南側の夏の空気に覆われ、前線に向かって山越えの南寄りの風が吹き込み、フェーン現象となりました。富山では最高気温が35.8度と今シーズン初の猛暑日となりました。金沢でも34.9度と猛暑日一歩手前となるなど、各地で厳しい暑さとなりました。

一方、このあとは前線は次第に南下してくるでしょう。前線が日本海から南下してくる形は、北陸地方にとって大雨になるパターンの一つとなります。新潟の下越では今夜には強い雨が降り出す所があり、今夜遅くまでには広い範囲で雨脚が強まるでしょう。4日(木)の朝にかけては、雷を伴って、1時間に30ミリ以上の激しい雨の降る所があるでしょう。特に、4日の未明から明け方は、新潟や富山の山間部を中心に局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降るおそれもあります。大雨警報の発表される可能性もありますので、今後の情報に十分に注意して下さい。

土砂災害や、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。4日朝は交通機関の乱れや道路の冠水などが生じているおそれがありますので、通勤・通学は交通情報に十分に注意し、時間に余裕を持ってお出かけください。

6日(土)にかけて警報級の大雨のおそれ その後も大雨リスク続く

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4日(木)の午後には一旦雨は小康状態となりますが、5日(金)は、梅雨前線上の低気圧が日本海を進み、前線の活動が再び活発となるでしょう。5日夜~6日(土)にかけては再び前線が北陸地方を南下する形となり、警報級の大雨となるおそれがあります。

その後も前線が北陸付近に停滞しやすい状態が続くおそれがあります。ヨーロッパの気象モデルでは、10日(水)にかけて前線が北陸付近に停滞し、断続的に雨脚の強まることがありそうです。大雨の日が続いてしまうと、総雨量が多くなり、土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。

ただ、梅雨前線の位置の予測は期間の終わりになるほど不確実性があります。最新の情報をご確認ください。

土砂災害に警戒 前兆現象に注意

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北陸地方ではこの先1週間は梅雨前線の動向次第では大雨が続き、土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。また、令和6年能登半島地震の影響により地盤の緩んでいる所では、少ない雨量でも土砂災害の発生するおそれがあります。

土砂災害に関する気象情報や避難情報をこまめに確認しましょう。また、ハザードマップなどを確認し、危険なガケへは近づかないようにしましょう。

一方で、土砂災害はその発生時間や場所などを予測するのは難しく、自治体で発令する避難情報が間に合わない可能性もあります。土砂災害には前兆現象があります。以下のような現象を見かけた場合は、避難指示などがなくてもすぐに土砂災害警戒区域・危険箇所から外に出るようにするとともに、周囲の人にも知らせるようにして下さい。


1.地面に亀裂や段差が生じる、木が傾いたり、地面が揺れる
2.斜面から物音がする、何かが落ちてくる、土臭い臭いがする
3.湧き水が急に止まる
4.水が吹き出したり浸みだしたりする
その他. 川の水位が急に低下したり、木が流れてきた場合や地鳴りなどがする

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