北陸や東北 活発な雨雲の通り道 警報級の大雨のおそれ 関東~九州は猛暑日地点続出
東北の日本海側や北陸では、明日4日朝にかけて非常に激しい雨の降る所があるでしょう。土砂災害に厳重に警戒してください。6日頃も北陸や東北を中心に警報級の大雨のおそれがあります。関東~九州ではうだるような暑さが続き、7日にかけては猛暑日地点が続出するでしょう。
明日4日明け方にかけて 東北日本海側や北陸は短い時間で大雨
明日4日にかけて、梅雨前線が東北から北陸付近に停滞し、前線の活動が活発になるでしょう。
前線に向かって、暖かく湿気たっぷりの空気が流れ込むため、北陸や東北では活発な雨雲のかかる所がありそうです。東北の日本海側では明日明け方にかけて、北陸では明日朝にかけて、局地的に1時間に50ミリの滝のような非常に激しい雨が降り、短い時間で大雨になる所があるでしょう。
東北の日本海側や北陸では、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
明日4日 関東~九州、沖縄 猛暑日続出
今日3日は西日本を中心に気温が上がり、今年1番の暑さになった所が多くなりました。最高気温が35℃以上の猛暑日は今季最多の42地点(午後4時まで)。全国でトップになったのは高知県江川崎で37.1℃、体温を超えるような暑さになりました。
明日4日は関東から九州、沖縄は、夏の太平洋高気圧に覆われて、強い日差しが照りつけるでしょう。
気温は朝から高く、日差しとともにグングンと上がりそうです。最高気温は広い範囲で30℃以上の真夏日になり、関東甲信や東海では35℃以上の猛暑日が続出するでしょう。今日よりさらに猛暑日地点が増え、今季最多になりそうです。静岡市など東海では37℃と体温を超えるような暑さになる所もあり、明日は東日本を中心に今年一番の暑さになる所もありそうです。
湿度も高いため、汗が蒸発しにくく、体に熱がこもりやすくなります。また、ノドの渇きも感じにくくなるため、気づかないうちに脱水状態になるおそれもあります。熱中症には厳重に警戒してください。
熱中症予防のポイント
熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。
①日頃から体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。
②できるだけ暑さを避けて、ノドが渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
③暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、室温を確認しながら調節すると良さそうです。換気を行う場合はこまめに再設定してください。もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど十分ご注意ください。
6日頃 東北や北陸で警報級の大雨のおそれ
10日頃にかけては東北から北陸付近に梅雨前線が停滞しやすく、前線上を低気圧が通過する日もありそうです。前線や低気圧に向かって、雨雲の元になる暖かく湿った空気が次々に流れ込み、活発な雨雲がかかりやすいでしょう。特に、5日~6日頃は東北や北陸を中心に警報級の大雨になるおそれがあります。
太平洋側では、梅雨の晴れ間になる日は最高気温が35℃くらいまで上がる所もあるでしょう。一転して、週明け8日は梅雨前線が南下し、雨の降り方が強まる所もありそうです。
梅雨末期のような大雨に注意、警戒
11日以降は梅雨前線が本州付近に停滞しやすく、東北~九州では梅雨空が続きそうです。前線の活動が活発になり、同じような所に発達した雨雲がかかり、梅雨末期のような大雨になることも考えられます。
さらに、この期間は関東甲信~九州では曇りや雨の日でも、最高気温が30℃以上の日が多いこともポイントです。かなり不快な暑さが続きますので、無理のないよう、お過ごしください。
今年の梅雨は、「猛暑」と「大雨」が隣り合わせになっています。梅雨前線の動きによっては、活発な雨雲のかかるエリアも変わってきます。最新の気象情報にご注意ください。
07/03 16:37
tenki.jp