九州にライン状の発達した雨雲 夕方にかけて非常に激しい雨が続くおそれも

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今日24日も、九州では梅雨前線の影響で雨脚が強まっています。今朝にかけては、宮崎県えびの高原で1時間に56.5ミリの非常に激しい雨を観測。西の海上から発達した雨雲が連なり、夕方にかけては同じような場所で大雨が続くおそれも。土砂災害に注意・警戒を。

宮崎県で非常に激しい雨

今日24日も梅雨前線が九州付近に停滞して、前線の活動が活発となっています。午前8時現在の雨雲レーダー(上の図)を見ると、九州の西の海上から熊本県や鹿児島県付近にかけて、発達した雨雲が連なっている様子がわかります。

1時間降水量は、宮崎県えびの高原で56.5ミリ(午前2時53分まで)、宮崎県日南市の深瀬では50.0ミリ(午前6時36分まで)と、非常に激しい雨が降りました。

土砂災害に注意・警戒

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このあと梅雨前線は次第に南下しますが、夕方にかけて局地的に「非常に激しい雨」や「激しい雨」が降るでしょう。

午前8時現在、宮崎県南部と鹿児島県薩摩地方に大雨警報が発表されています。熊本県も、雨雲が予想以上に発達した場合や同じ場所で降り続いた場合は、大雨警報・洪水警報を発表する可能性があります。

明日25日午前6時までに予想される24時間降水量(多い所)で、熊本県・宮崎県・鹿児島県ともに150ミリとなっています。

土砂災害に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風にご注意ください。

大雨が発生 とるべき対応は

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実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。

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