入居者が乗る車椅子を蹴るなど新たに１３件の不適切事案　去年虐待事案が相次いだ障がい者施設

去年、利用者への虐待事案が相次いだ三重県津市の障害者施設で不適切な事案が新たに13件あったことが分かりました。

津市稲葉町の障害者施設、三重県いなば園では去年、知的障害のある成人の利用者と中学生の利用者2人への身体的虐待が認定されました。

これを受けて、県が2023年12月から行った特別監査の結果、施設では2021年9月から2023年2月にかけて、18人以上の職員が入所者の名前を呼び捨てにしたり、入所者が乗る車いすを蹴るなどの13件の不適切な行為が明らかになりました。

また、2023年9月には入所者から徴収した現金約19万4000円を紛失したことも明らかになっています。

県は施設を運営する県の外郭団体に対し、「施設本位、職員本位ではなく、利用者本位の支援の充実を図るよう」指導を行いました。