全ノミネート車に試乗! 12月7日、『日本カー・オブ・ザ・イヤー2018』の栄冠はどの車に輝くか?

(左から)VW ポロ、トヨタ カローラ スポーツ、BMW X2、ホンダ クラリティ PHEV、トヨタ クラウン、マツダ CX‐8、アルファ ロメオ ステルヴィオ、ボルボ XC40、三菱 エクリプス クロス


(左から)VW ポロ、トヨタ カローラ スポーツ、BMW X2、ホンダ クラリティ PHEV、トヨタ クラウン、マツダ CX‐8、アルファ ロメオ ステルヴィオ、ボルボ XC40、三菱 エクリプス クロス

■10ベストカーはSUVだらけ

今年最強のクルマが12月7日に決まる!

国内外のクルマの中から最も優秀なクルマを選ぶのが、今回で39回目を迎える日本カー・オブ・ザ・イヤーだ。実は昨年から日本カー・オブ・ザ・イヤーの実行媒体となっている週刊プレイボーイ。その最初の年に日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは、ボルボ XC60だった。

トヨタのカムリ、スズキのスイフト、ホンダのN-BOXという強烈なライバルを蹴散らしての受賞であり、輸入車の戴冠は2013年に受賞したフォルクスワーゲン(VW)のゴルフ以来の快挙であった。

では、今年はどんな状況か。選考委員のひとりでもある、自動車ジャーナリストの河口まなぶ氏が解説する。

「新車の検査データ改竄(かいざん)問題を受けてスズキのジムニーがノミネートの段階で辞退。また、スバルも追加リコールを国土交通省に届け出たことを受け、フォレスターが10ベストに入った時点で辞退。やはりこうした賞は、決まった段階で辞退するものであり、まだ何も選ばれていない段階で辞退すべきものではないかなと。

それはさておき、今年は9台中5台がSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)になったのが大きなトピック。今、世界中を席巻しているSUVが今年の大賞になるかどうか、注目です」

ちなみに日本カー・オブ・ザ・イヤーは、前年の11月1日から当年10月31日までに発表、もしくは発売され、年間の販売台数が500台以上を見込まれる乗用車が対象だ。

今年は国産、輸入車16ブランドから全27台がノミネートされた。ここから自動車ジャーナリストなど60名の選考委員による審査・投票が行なわれ、まず11月7日に10ベストカーが選出された。そして最終選考会に進んだ車両を選考委員が実際に走らせる「10ベストカー試乗会」が11月20日に静岡・小山町の富士スピードウェイで開催。前述のとおりスバルのフォレスターが10ベストカーを受賞後に辞退したため、試乗会はフォレスターを除く9台で行なわれた。

ということで、富士スピードウェイに行ってきたが、河口氏が語ったように、9台中5台がSUVというSUV祭り状態! まずは昨年12月に発表されたマツダCX-8から試す。3列シートを搭載するポストミニバン的なSUVは、すでに3万台超を売っている。ディーゼルモデルは低中速域のトルクが頼もしく、運転がしやすい。正直、ボディは超ヘビー級だが、運転は楽しく、疲れも少ない!

続いては100年以上の歴史を持つアルファ ロメオ初のSUVとなるステルヴィオ。ドイツのサーキット場「ニュルブルリンク北コース」で7分51秒7という驚異的なラップタイムを叩き出した超ド硬派モデル。走りは確かにSUV離れしているが、外観の美しさは他車の追随を許さない!

ボルボからはXC40が選ばれた。プラットフォームは新世代の「CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)」を採用。16種類以上の先進安全および運転支援技術を含む「インテリセーフ」を標準装備! すでに今年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いている。2年連続の戴冠はあるか? 乗り味はなめらか。

三菱からはエクリプス クロスがノミネート。このコンパクトSUVは三菱の世界戦略車で、今後、約80の国と地域で発売される予定。しっかりしたボディが印象的だ。

今年4月に登場したBMWが放つX2も侮れない。X1をベースにしたクーペスタイルが美しいモデル。FFレイアウトだが、その走りはBMWらしいスポーツカーのような雰囲気の味つけだ。

■ハッチ、セダン、PHEVもある!

3月にフルモデルチェンジしたVWポロはついに3ナンバーとなった。後部座席の居住性、ラゲッジスペースは先代から大きく向上。走りもインテリアもゴルフに迫る実力を身につけているのに、価格は209万8000円からのスタート。コスパは最強!

6月に登場したカローラ スポーツトヨタの「コネクティッドカー」の第1弾。通信モジュールが全車標準装備で、各種オペレーターサービスなどを受けることができる。新開発の6速MTモデルも用意しているカローラ スポーツの走りは実に軽快だ! 

ホンダからはクラリティPHEVがエントリー。今年7月に日本登場。EVらしい加速が心地よく、とても静か。

最後は1955年に初代が誕生したクラウン。ドイツの「ニュルブルクリンク」で開発を行なった。確かに見た目も走りもクラウンとは思えぬスポーティさに驚く。発売から約1ヵ月で3万台超を受注したのも納得だ。

日本カー・オブ・ザ・イヤー39回目の受賞車は12月7日に決定する。今年の栄冠はどのクルマに輝くのか、注目だ!

取材・文/黒羽幸宏 撮影/本田雄士

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