兵庫で広がる新型コロナ変異株感染 神戸市除く陽性率が9割超に

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 兵庫県と神戸市は8日、3月22~28日の1週間で新型コロナウイルスの変異株感染者を新たに215人(うち神戸市分141人)確認したと発表した。1週間の発表数では過去最多となり、県内で累計の変異株感染者は552人(同383人)となった。同期間に神戸市以外で実施された変異株検査(県発表分)では、変異株の陽性率は90%を超えた。

 県内の変異株感染者は3月1~7日は49人だったが、同8~14日は96人にほぼ倍増、15~21日は135人と、神戸市を中心に急増を続けていた。

 コロナ新規感染者の一部に行う変異株検査の陽性率は、県発表分は2月末までは5・6%だったが、3月1~7日に50・0%、同15~21日は80・0%、同22~28日は75人中70人で、93・3%に上った。同22~28日は神戸市も185人中141人(76・2%)だった。

 県の変異株検査は県立健康科学研究所(加古川市)、姫路市環境衛生研究所、尼崎市立衛生研究所に持ち込まれた検体を中心を実施。陽性者の濃厚接触者を中心に調べるため、変異株感染者の増加に伴って、その接触者を広く調べるため、変異株の陽性率が高くなる傾向があるという。また、詳しいゲノム解析の結果、判明分はいずれも英国型だった。

 県感染症対策課の西下重樹課長は「陽性率は少し高めに出るとはいえ、変異株がかなり広がってきており、(従来株から)置き換わりつつあるという認識がある。一家全員がかかるなど、感染力も強い印象がある」と注意を呼び掛けた。

 また、神戸市は8日、市内で変異株が確認された2月1日以降で、国立感染症研究所から報告があった「新たな変異株」の感染者数が、3月28日時点で31人(21日時点では18人)に増えたと発表した。

 変異株の拡大が感染者数の増加につながっているとみられ、久元喜造市長は「(感染力の増加が懸念される)変異株が市中でも広がっていると言わざるを得ない状況になっている。行動の変容と病床の確保が必要だ」と強調した。

(井川朋宏、三島大一郎)

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