新型コロナで行き場失った食材救う 淡路島のうどん店主ら全国700店舗

淡路島牛乳を使ったチーズケーキのサービスに取り組む「KEKKOI」の藤江明美さん。ほかの食材についても情報提供や相談を求めている=南あわじ市市円行寺 Copyright(C) 2020 神戸新聞社 All Rights Reserved.

 新型コロナウイルスの感染拡大で給食や外食産業の需要が減り、苦境に陥っている生産者を救おうと、全国の個人経営飲食店約700店のオーナーらが、行き場を失った食材を平時の価格程度で買い取り、店で活用する取り組みを始めた。兵庫県淡路島のうどん店をはじめ、県内でも10店舗以上が活動に参加する。(高田康夫)

 活動するのは、30席以下の小規模店舗でつくる「繁盛飲食店ネットワーク」。歓送迎会の自粛などで各店も厳しい状況だが、「店舗は仕入れを調整できるが、生産者はもっと大変」と、廃棄されそうになっている食材の情報を集めて役立てようと考えた。

 同ネットによると、団体旅行や訪日外国人客の減少により、輸出用やホテルなどで食材需要が減っているという。先日は、中国に輸出予定だった和牛のサーロイン60キロ(2頭分)が余って困っているという情報が入り、同ネット内で呼び掛けたところ、買い取る店が見つかった。

 今後はインターネットのクラウドファンディングで購入資金を集め、食材を生かすことも計画する。

 淡路島でも、臨時休校で給食がなくなり打撃を受けた「淡路島牛乳株式会社」(南あわじ市)を支援しようと、同ネットに加盟する洋風創作うどんとスイーツの店「KEKKOI(ケッコイ)」(同市)が、同社のヨーグルトで作ったチーズケーキの価格を割引に。会員制交流サイト(SNS)でも協力を呼び掛けて需要を増やし、同社の担当者は「ヨーグルトの需要が増えて持ち直してきた」と感謝する。

 28~31日にはカットチーズケーキを食後に無料サービスする予定で、同店のオーナー藤江明美さん(49)は「生産者がいるから店舗もやっていける。生産者の苦しい思いが少しでも和らげば」と話す。

 情報や相談は「KEKKOI」のメールアドレス(awajishima.kekkoi@gmail.com)へ。

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