雪不足のスキー場 人工「降雪機」「造雪機」で明暗

雪不足でいったん営業を止めた峰山高原リゾートホワイトピーク=神河町上小田

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 兵庫県内のスキー場が、1月に入っても深刻な雪不足に見舞われている。神河町上小田の「峰山高原リゾートホワイトピーク」は8日の風雨で雪が溶け、14日まで営業を休止。隣の宍粟市の「ちくさ高原スキー場」も8日以降、休業と再開を繰り返している。但馬地域でも営業するのは人工雪コースに限られ、暖冬と言われた昨季よりもはるかに厳しいシーズンが続く。

 ホワイトピークは2日にオープンして1週間も持たず、コース整備が振り出しに戻った。集客は年末年始に営業できた昨季のわずか3割にとどまる。正垣努総支配人は「例年なら、(3本あるうちの)2本目のコースが仕上がる頃」と苦笑い。15日の再開を目指して圧雪作業を急ぐ。

 大阪管区気象台によると、近畿日本海側(豊岡、彦根、舞鶴)の昨年12月の降雪量は、統計を取り始めた1961年以来最少を記録。偏西風が日本付近で北寄りに蛇行した影響で、寒気が列島まで南下しにくく「この傾向は今後も続く」(神戸地方気象台)という。 ホワイト-やちくさ-を運営するマックアース(養父市)によると、夜間の冷え込みが弱く、人工降雪機を短時間しか稼働できない状態が続いてきた。降雪機は水を霧状に噴き出し、大気中で雪に変える。雪質が良い反面、氷点下でしか機能しないのがネックだ。

 峰山高原に近い一宮観測所(宍粟市)で12月~1月8日までに、最低気温が0度を下回った日数は前季の15日に対して、今季はたった4日。せっかく冷え込んでも翌日は最低気温4度や6度など暖かくなり、稼働が続かなかった。

 一方、同じ人工でも、降雪機ではなく、氷を砕いて雪にする「造雪機」を使うハチ高原スキー場(養父市)▽ハチ北高原スキー場(香美町)▽奥神鍋スキー場(豊岡市)-などは人工雪コースに限って営業にこぎ着けている。

 自然雪だけで営業する豊岡市日高町・神鍋高原の万場スキー場や「アップかんなべ」は今季、まだ1日も営業できていない。アップかんなべは公式フェイスブック上で、真っ白に染まった昨季のゲレンデの写真を投稿し「雪が恋しいなあ~」「だんだん気持ちが疲れてきましたよ」とぼやく。同スキー場は、週末は専用のボードなどで芝生を駆け下りてもらう「冬の夏営業」を続けている。(井上太郎)

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