歴史的建築物で食事はいかが 「旧網干銀行本店」がレストランに

レストラン「旧網干銀行 湊倶楽部」として生まれ変わった旧網干銀行本店=姫路市網干区新在家

レストラン「旧網干銀行 湊倶楽部」として生まれ変わった旧網干銀行本店=姫路市網干区新在家 Copyright(C) 2019 神戸新聞社 All Rights Reserved.

 改修工事が続けられていた大正期の洋風建築「旧網干銀行本店」(兵庫県姫路市網干区新在家)が10日、装い新たにレストラン「旧網干銀行 湊倶楽部」として開店する。営業に携わるのは「網干のまちの魅力を見つめ直すきっかけになれば」と話す若者たち。「老舗創生」をスローガンに掲げ、地元で親しまれ続けてきた歴史的建築物を舞台に「特別な時間を提供したい」と意気込む。(谷川直生)

 網干銀行本店は1922年ごろに完成。2000年に市の都市景観重要建築物に指定され、地元ではシンボルとして長年親しまれてきた。しかし、45年間この建物で営業していた洋装店が15年に閉店し、使われない状態が続いていた。

 会員制交流サイト(SNS)で状況を知った会社経営者の鵜鷹司さん(58)=姫路市=が建物を取得。「網干のまちの歴史を次の世代に紡ぐためにも、保存する必要がある」と改修工事を進めていた。

 洋装店の頃に、銀行時代の内壁や天井が隠れるようにリニューアルされていたが、今回の改修では大正期の趣を復元。天井や腰板など、比較的状態が良い部分はそのまま残し、金庫室も保存した。

 シェフを務めるのは製菓の専門学校を卒業後、神戸や東京のパン屋で修業を重ねた鵜鷹さんの次男絢さん(26)。レストランでは焼きたてのパンと2種類のシチューを中心にしたコース料理を提供する。パンは県内産の小麦にこだわり、素材を生かした素朴な味わいが売りだ。

 幼なじみで、東京の飲食店を経営していた経験からマネジャーを務める濱田大規さん(26)は「改修作業中から地元の人が様子を見に来るなど、この建物への愛着を感じた。若者の力でもう一度このまちを盛り上げたい」と話す。

 午前11時半~午後10時。水、木曜定休。TEL079・289・5189

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