29歳の米田あゆさん、JAXA最年少宇宙飛行士に…基礎訓練を修了し諏訪理さんと正式認定

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、宇宙飛行士候補者の米田あゆさん(29)と諏訪 まこと さん(47)を正式に飛行士として認定したと発表した。1年を超える基礎訓練を修了し、21日付で認定された。2人は今後、米国に訓練の拠点を移し、実際の宇宙飛行に備えた訓練を続ける。

米田あゆさん(左)と諏訪理さん(1月31日)

 日本赤十字社医療センター医師だった米田さんと、世界銀行上級防災専門官だった諏訪さんは2023年2月、候補者に選抜された。

 2人は飛行機操縦やサバイバル技術、語学などの基礎的なスキルのほか、国際宇宙ステーション(ISS)での活動や、将来の月面探査を見据えた訓練も受けた。

 今後は米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターを拠点に、米欧など他国の飛行士と共に訓練し、さらに実践的な訓練を積む。日本は米国主導の月探査「アルテミス計画」に参加しており、2人は将来、月面に降り立つ可能性がある。

 JAXAによる飛行士の認定は、11年の油井 亀美也きみや さん(54)、大西卓哉さん(48)、金井 宣茂のりしげ さん(47)以来13年ぶり。今回2人が加わったことで、JAXAの現役飛行士は計7人になった。そのうち米田さんは最年少で、これまで50歳を超えていた平均年齢は48・6歳に下がった。

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