「ノーベル賞有力候補」に日本から2人、光触媒の堂免一成氏ら…過去には本庶佑氏や山中伸弥氏も

 英情報調査会社クラリベイトは19日、注目度の高い論文の著者で、ノーベル賞の有力候補となる研究者を表彰する今年の「引用栄誉賞」の受賞者22人を発表した。日本からは、生理学・医学分野で米国立眼病研究所の彦坂興秀氏と、化学分野で信州大特別特任教授の堂免一成氏が選ばれた。

信州大特別特任教授の堂免一成氏(2017年3月撮影)

 彦坂氏は、眼球の運動や複雑な手の動きに大脳の特定部位が関連していることを突き止めた。堂免氏は、太陽光をあてて水を分解する「光触媒」で、脱炭素エネルギーの水素を効率よく作り出す研究で成果を上げた。

 引用栄誉賞の受賞者は後にノーベル賞を受賞する例が多い。日本のノーベル賞受賞者では、 本庶佑ほんじょたすく 氏(2018年生理学・医学賞)、大隅良典氏(16年同賞)、山中伸弥氏(12年同賞)、中村修二氏(14年物理学賞)の4人が引用栄誉賞を受賞していた。

 今年のノーベル賞の受賞者は、10月7日に生理学・医学賞、8日に物理学賞、9日に化学賞が発表される。

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