原子力規制委の田中知委員と石渡明委員、任期満了で退任…２０１４年から２期１０年務める

　原子力規制委員会の田中 知（さとる） 委員と石渡明委員が１８日、任期満了に伴い退任した。

　田中、石渡両氏は２０１４年９月から２期１０年にわたって委員を務め、田中氏は使用済み核燃料の再処理施設など、石渡氏は原子力発電所の地震・津波対策などの審査を担った。

原子力規制委員会の田中知委員（左）と石渡明委員（１８日午後、東京都港区で）

　１８日の退任記者会見で、田中氏は「原子力利用の安全確保を毎日意識しながら１０年間やってきた」、石渡氏は「科学的根拠に沿った審査に努め、規制委の使命を実現することができた」とそれぞれ述べた。

　後任はカナダ・マクマスター大元教授の長崎晋也氏と名古屋大名誉教授の山岡耕春氏が１９日付で就く。新委員の任期は５年。