ラジオ人気加速中! ラジオイベントの活況やアプリの普及でローカル局の人気番組も話題に

『リスナー2000人調査で分かった! 今聴くべき すごいラジオ大研究100』(日経BP)

 コロナ禍以降で、ラジオリスナーが増加している。ラジオ界の動向やパーソナリティのインタビューを紹介するムック『リスナー2000人調査で分かった! 今聴くべき すごいラジオ大研究100』(日経BP)によれば、コロナ禍でラジオを聴く時間が「大幅に増えた」と回答した人たちが14.3%の結果に。34.1%の「やや増えた」と合わせると、じつに半数以上がラジオを聴くようになったという。

 有名人や著名人が耳元で語りかけてくれる…。まるでおたがいの距離が近くなったような、テレビなど他のメディアとは異なる親近感をおぼえるのもラジオならではの魅力。同ムックから、ラジオに関する気になるトピックや注目番組を取り上げていきたい。

SNSやメールなどで番組とリスナーの距離もより縮まる

 コロナ禍でラジオリスナーが増加している一方、同ムックの情報によると「ラジオの聴き方」にもさまざまな変化がみられるという。

 昨今はラジオ関連のイベントも定番になってきた。直近でも、10月31日(日)に「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)発のイベント「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭」が横浜アリーナで開催されるなど、パーソナリティが収録ブースを飛び出して、リスナーとのコミュニケーションを図るケースも目立つ。

 同ムックのアンケートでは「直近3年以内にラジオ局や番組関連のイベントに参加したことはありますか?」の問いに「はい」と答えたのは2571人中で約5分の1にあたる19.4%という結果に。リアルなイベントは、同じ番組を楽しむリスナー同士が出会える場所にもなりうる。

 さらに、かつて番組やパーソナリティとリスナーとの接点はハガキかFAXが定番であったが、メールやSNS経由でコンタクトを図りやすくなった今、「直近3年以内にラジオ番組にメッセージを送ったことはありますか」の問いに答えたのは61.1%と半数以上に。リスナーも番組を盛り上げる立役者として、積極的に参加している。

ラジオ聴取アプリ「radiko」の普及でエリアも時間も選ばぬように

 今や、ラジオを聴く手段も手元のスマホに。各番組の最新回を無料で1週間利用できる(再生開始から24時間以内の制限付き)ほか、有料課金すれば北海道と沖縄のように離れたエリアのローカル番組も聴けるラジオ聴取アプリ「radiko」の普及で、住む場所すら問わず色々な番組を気軽に楽しめるようになった。

 そのような背景から、ローカル局の人気番組が一躍注目される事例もある。例えば、鳥取県の放送局・BSSラジオの「森谷佳奈のはきださNight!」は、月曜20~22時の生放送バラエティ番組。パーソナリティの森谷佳奈は山陰放送(BSS)のアナウンサーながら、知名度は今や全国レベルに。辛口なぶっちゃけトークが人気で、番組へのメッセージも全国から寄せられている。

 また、トークや音楽で楽しませてくれるのはラジオならではの魅力だが、自分自身に教訓を残してくれる番組もある。50年以上にわたり放送されているニッポン放送の長寿番組「テレフォン人生相談」は、月曜~金曜の11時~11時20分に放送されている帯番組。作家や弁護士などさまざまな見識を持つ専門家が日替わりで相談者の悩みに答える番組で、番組内での回答はもちろん「自分ならばどう声をかけてあげられるだろう?」と考えながら聴いてみると、違った楽しみ方も生まれてくる。

 ワクチン接種が広がってきたとはいえ、外出が制限される中では、自宅で過ごす時間も多いはず。“ながら”でも聴けるラジオを、おうち時間の相棒にしてみてほしい。

文=カネコシュウヘイ

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