山形沖で造礁サンゴ発見、北限は80キロ北へ 低水温でも生息可能か

水深約4メートルの海底で、岩に張り付いているキクメイシモドキ。長い触手を伸ばしていた=2024年11月14日、山形県鶴岡市、関田航撮影

 日本海に面した山形県鶴岡市加茂の海岸約20メートル沖の海底で、サンゴの一種「キクメイシモドキ」が見つかった。固い殻を持ち、サンゴ礁地形をつくる造礁サンゴの一種。これまで、国内で造礁サンゴが生息できる北限は新潟県の佐渡島と考えられており、約80キロ北上したことになる。

 初めてサンゴの存在に気づいたのは、地元のダイビングショップ「アーバンスポーツ」のスタッフ。2023年4月に見つけ、写真をSNSで発信した。今年10月には、SNSを通じて知った東京大学大学院理学系研究科の山野博哉教授(54)が、現地で海底を調査し、全部で9カ所に分布しているのを確認した。

ジャンルで探す